未経験から経理へ転職は可能?難しいと言われる理由と年代別のポイント
経理職は専門性が高く、未経験からの転職は難しいといわれやすいです。しかし、実際には年齢や経験に応じた適切なアプローチをとれば、未経験からでも経理への転職は可能です。
今回は、経理は未経験でも転職できるのか、難しいと言われる理由や必要なスキル・資格について解説します。経理への転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
経理は未経験でも転職できる?
経理は、未経験からでも転職は可能です。企業によっては、実務経験よりも人柄や学習意欲、ポテンシャル(将来性)を重視して採用する「ポテンシャル採用」の枠を設けているためです。
とはいえ、正直なところ、経理の求人全体で見ると未経験者を歓迎する求人の数は多くありません。即戦力を求めて経験者を優遇しやすいからこそ、未経験からの転職活動で成功を収めるには、戦略が重要になります。
もし、あなたが完全な未経験であるなら、非公開求人にアクセスしつつ面接まで対策できる転職エージェントへの相談がおすすめです。
マイナビ税理士では、これまでの経験やご希望を専門のキャリアアドバイザーが丁寧にお伺いし、経理職への転職をサポートします。まだ検討段階という方でも、まずはお気軽にご相談ください。
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経理への転職が未経験だと難しいと言われる理由
冒頭で「未経験でも可能」とはお伝えしましたが、決して簡単な道のりではありません。なぜ経理への転職は未経験だと難しいといわれるのか、その主な理由は以下の2つです。
- 求人の母数が少ないから
- 即戦力となる人手が不足しているから
求人の母数が少ないから
まず、未経験からの転職が厳しい理由として挙げられるのが、有効求人倍率の低さです。
厚生労働省のデータ(令和6年時点)によると、職業全体の平均有効求人倍率が1.25倍であるのに対し、「会計事務従事者(経理職など)」の有効求人倍率は0.59倍となっています。
これは、求職者1人に対して0.59件の求人しかないという状況を示しており、単純に「買い手市場(求職者側が不利)」である状態を意味します。この数字には経験者向けの求人も含まれ、未経験者に絞ると、その門はさらに狭くなるはずです。
さらに、「手に職をつけたい」という理由で人気が高まっており、経験者だけでなく、同じように未経験から挑戦しようとするライバルも少なくありません。結果として、少ない求人枠を求職者で奪い合う、激しい競争が起こりやすくなっています。
参照:
一般職業紹介状況(令和6年12月分及び令和6年分)について|厚生労働省
経理事務 - 職業詳細|職業情報提供サイト(job tag)
即戦力となる人手が不足しているから
企業、なかでも人手が足りていない中小企業では、教育に時間をかける余裕がなく、「即戦力」を求める傾向が強いのも理由の1つです。
- 日次・月次・年次まですぐ対応できる人材がほしい
- 繁忙期に向けて新人をじっくり育てている余裕がない
- 優秀な人材の離職を補える腕前の人が好ましい
上記に加え、経理の仕事は簿記の知識(日商簿記2級程度)はもちろんのこと、実務で使いながら会計基準や税法の改正にも対応していく必要があります。こうした背景から、教育コストがかかる未経験者よりも、すぐに実務を任せられる経験者が優先的に採用されやすいのです。
未経験から経理への転職を目指すために必要なスキルは?
未経験から経理を目指す場合、実務経験がない分、ほかのスキルでカバーする必要があります。なかでも重要視したいのは、以下の4つのスキルです。
- 基本的なパソコンスキル(特にExcel)
- 数字を扱う正確性と注意力
- 集中力と忍耐力
- コミュニケーション能力
経理の仕事は、会計ソフトへの入力やExcelでのデータ集計が基本ですので、PCスキルは日ごろから伸ばしておきたいスキルです。
また、意外に思われるかもしれませんが、コミュニケーション能力も重要です。社内の他部署(営業部など)から経費精算の書類を集めたり、内容について問い合わせをしたりする「社内の窓口」的な役割も担うからです。
もし、税理士の方であれば、さらに以下のページもご参考にしてください。
未経験からの転職で役立つ資格
未経験からの転職において、資格も学習意欲と基礎知識を証明する武器になります。転職で役立つ主な資格としては、以下が挙げられます。
- 日商簿記
- MOS検定(Excel、Wordなど)
- 公認会計士(短答式合格含む)
- 税理士(科目合格含む)
- FP(ファイナンシャル・プランニング)技能検定
なかでも、日商簿記2級は企業が「最低限必要な資格」として認識しており、未経験であればぜひ取得しておきたい資格です。簿記3級が商業簿記のみなのに対し、2級では工業簿記も範囲に含まれ、メーカーなどの原価計算にも対応できる知識が身につきます。
経理の資格についてより詳しくは、以下のページもぜひご覧ください。
【年代別】未経験から経理へ転職する際のポイント
未経験から経理への転職では、年齢によって企業側が期待するポイント(ポテンシャルなのか、即戦力性なのか)が異なります。20代・30代・40代にわけて、年代別の戦略を紹介します。
20代からの転職
20代(なかでも第二新卒や20代後半まで)は、未経験から経理へ転職するうえでもっとも有利な年代といえます。企業が、実務経験よりも将来性や学習意欲を重視する「ポテンシャル採用」の対象として20代を見ているからです。
20代は吸収力が高く、新しい専門知識やその企業のやり方(企業文化)にも柔軟に対応できると評価を受けられます。もちろん日商簿記2級などの資格はあったほうが有利ですが、それ以上に「なぜ経理なのか」という熱意や、コツコツと学び続ける姿勢をアピールしてください。
若いうちに経理としてのキャリアをスタートできれば、その後のキャリアの選択肢も広がります。
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未経験の20代でも経理職に転職できるか?
30代からの転職
30代の未経験転職では、20代のようなポテンシャル採用の枠が減少し、ハードルは上がります。企業側も、社会人経験を積んだ30代に対しては、即戦力に近い働きや、これまでの経験をどう活かすかに期待を持つためです。
ここで重要になるのが、「これまでの職務経験と経理業務の関連性」のアピールです。
- 売上データや予算の管理、コスト意識を持って分析していた経験
- 書類処理の正確性、PCスキル、複数のタスクを並行して進めた経験
- チーム運営や部下育成の経験(将来の管理職候補として)
もし現職で経費精算や予算作成のサポートなど、少しでも経理に近い業務に携わった経験があれば、強みとしてアピールしてください。
40代からの転職
正直にお伝えすると、40代からまったくの未経験で経理職(なかでも正社員の専門職)に転職するのは、難易度が高いです。求人自体が「35歳以下」などと年齢制限を設けているケースも少なくありません。
企業は40代に対して、豊富な実務経験と高い専門性、あるいはマネジメント能力を求めます。また、一般的に40代は給与水準も高くなるため、未経験者を採用するコスト(教育コスト+給与)が見合わないと判断されやすいのです。
ただし、可能性はゼロではありません。狙い目となるのは、経理事務や経理アシスタントといった、専門的なポジションよりも定型的な作業を正確に行う補助的なポジションです。
また、慢性的な人手不足に悩む小規模な企業や特定の業界(医療・介護など)では、年齢よりも人柄や長期的に働いてくれる意欲を重視して採用するケースもあります。
未経験の方が経理への転職から目指せるキャリアプラン
未経験から経理職に就いた後、どのようなキャリアを歩んでいけるのでしょうか。大別すれば、以下の3つのようなキャリアプランが考えられます。
- 勤務先を1つに絞りゼネラリストとなって経営幹部を目指す
- 経理分野に特化したスペシャリストとして複数社で勤務を経験しながら専門性を高める
- 公認会計士や税理士などの難関資格を取得して独立開業する
まずは日々の業務で経験を積み、月次・年次決算を一人で担当できるようになるのが第一歩なのは変わりません。そこから、自らの道を決めていくのがベターです。より詳しくは、以下のページもご覧ください。
税理士経験のある方の場合
もしあなたが税理士(科目合格者含む)の資格をお持ちで、会計事務所などから事業会社の経理に転職する場合は、さらに高度なキャリアプランが描けます。税務の専門知識は、一般企業の経理担当者にはない強みとなるためです。
大手企業で税務戦略の立案に関わったり、中小企業で社長の右腕となる「番頭」的な役割を担ったりするキャリアも可能です。また、急成長中のスタートアップ企業やベンチャー企業で、経理・財務全般を統括するCFO(最高財務責任者)を目指す道も開かれています。
会計士経験のある方の場合
公認会計士の方が監査法人などから事業会社の経理に転職する場合も、高度な会計知識を武器に多様なキャリアが期待できます。監査法人での経験は、企業の決算プロセスを内部から構築・改善するうえで役立ちます。
単なる決算業務にとどまらず、連結決算の導入、内部統制(J-SOX)の整備、M&A(企業の合併・買収)における財務デューデリジェンスなど、企業経理としてのスキルを幅広く高めていけるでしょう。キャリアでは経理部門の中核メンバーとして、経営陣に近い立場で活躍する将来性も期待できます。
未経験から経理への転職を目指すなら準備しておきたいこと
未経験から経理への転職活動では、企業側に「この人なら育ててみたい」と思わせるための準備が不可欠です。なかでも、以下の3点はしっかりと対策しておきましょう。
- 履歴書・職務経歴書
- 志望動機
- 面接対策
たとえ経理の経験がなくても、前職で「いかに数字を意識していたか」、「正確性や効率化のためにどのような工夫をしたか」といったエピソードを盛り込むだけでアピール力が変わります。「なぜほかの職種ではなく経理なのか」という熱意と、その会社を選んだ理由も具体的に伝えなければなりません。
ポテンシャルや人柄、ストレス耐性なども見られますので、できる対策は怠らない姿勢で臨んでください。
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未経験で経理へ転職する方からよくある質問(FAQ)
最後に、未経験で経理へ転職する方からよく寄せられる質問にお答えします。
未経験で経理の年収はいくらですか?
未経験で経理職に転職した場合の年収は、一概にはいえませんが、目安としては450万円に近いか、それより少し低い水準からスタートする傾向にあります。もちろん、年齢や前職の給与、転職する企業の規模によって変動します。
また、東京や大阪などの都市部は給与水準が高く、地方はそれよりも低い傾向があるのも特徴です。年収についてより詳しくは、以下のページをご覧ください。
経理への転職は簿記3級だけでは難しいですか?
日商簿記3級の知識は、経理の基本的な「仕訳」を理解するうえで役立ちますが、それだけで専門職としての「経理」に転職するのは少し難しいかもしれません。ただし、「経理事務」や「経理アシスタント」といった補助的な業務であれば、簿記3級と基本的なパソコンスキルで応募できる求人もあります。
まずはアシスタントとして実務経験を積みながら、並行して簿記2級の勉強を進めるというのも、現実的なキャリアステップの1つです。
経理への転職の面接ではどんな質問をされますか?
未経験者の面接では、実務スキルよりも「なぜ経理なのか」、「この仕事に向いているか」という適性や意欲を問われます。具体的には、以下のような質問がよくされます。
- 「なぜ未経験から経理職を志望されたのですか?」
- 「経理の仕事に対して、どのようなイメージを持っていますか?」
- 「前職の経験を経理の仕事でどのように活かせると思いますか?」
熱意や本気度、仕事理解度から地道な作業への覚悟、そしてPCスキル、正確性、折衝能力などもアピールできるように対策を怠らないでください。
経理事務と経理の違いは?
経理事務と経理(総合職・専門職)は、担当する業務範囲が異なります。
経理事務は、主に「定型的な作業」を担当します。具体的には、会計ソフトへの仕訳入力、請求書や領収書のファイリング、経費精算のチェック、入出金管理(ネットバンキング操作など)が中心です。
一方、経理(総合職・専門職)は、これらの定型業務に加え、「専門的な判断や分析」を伴う業務を担います。月次決算や年次決算の取りまとめ、税務申告書の作成サポート、予算の策定・管理、資金繰りの管理、経営陣への財務状況の報告などを含みます。
まとめ
未経験から経理職への転職は、求人が少なく競争も激しいため、決して簡単ではありません。しかし、不可能といえるほどの高いレベルまでには至っていないからこそチャンスがあります。
20代であればポテンシャルが評価されやすく、30代でもこれまでの経験をうまくアピールできれば道は開けます。転職成功の鍵は、日商簿記2級などの資格で「学習意欲」と「基礎知識」を証明し、志望動機や面接で「なぜ経理なのか」という熱意を伝えることです。
転職活動に不安がある場合は、転職エージェントの活用がおすすめです。
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