内定を掴む!経理職の面接でよくある質問と企業タイプ別の回答戦略
経理職の採用面接を受けるには、面接官に良い印象を与えるための事前準備が欠かせません。転職理由や実務経験などの質問に対する説得力のある回答例、応募先の企業規模に合わせた回答戦略、そして、内定獲得に繋げる逆質問の活用術について詳しく解説します。
目次
経理面接のよくある質問と面接官に良い印象を与える回答例
経理職の面接で聞かれる質問はパターン化されていますが、良い印象を与える回答は企業や面接官によって異なります。まずは、面接官が「この人を採用したい」と思う回答をするための準備と、具体的な質問と回答例をご紹介します。
面接官に良い印象を与える回答をするためのコツ
面接官に良い印象を与えるには、単に業務経験やスキルを説明するだけではいけません。応募先のニーズを理解した上で、自身の経験やスキルがどう活用できるかを具体的に示す必要があります。そのためには、求人票の確認や、企業の公開情報の読み込みといった準備が不可欠です。
特に経理職では、有価証券報告書や統合報告書を事前に確認しておくと効果的です。そうすれば、面接でより具体的な質問ができるようになり、入社への熱意と理解度の高さを強く印象づけることができます。
転職理由・志望動機に関する質問と説得力のある回答例
前職への不満が退職のきっかけであっても、ネガティブな理由はポジティブに変換しましょう。本音の転職理由と面接での表現例は次のとおりです。
| 本音の転職理由 | 面接での表現例 |
|---|---|
| 残業が多くワークライフバランスが取れない | より効率的な働き方を実現し、自己成長に時間を投資したい |
| 担当業務が細分化され、スキルアップが見込めない | より専門的な業務(例:連結決算)に携わり、経理のプロフェッショナルとして専門性を高めたい |
また、志望動機については、前職で実現できなかったことが応募先企業でなら実現できることを、公開情報を盛り込みつつ回答することで熱意と理解度をアピールできます。たとえば、連結決算・開示業務の求人に応募する際の具体例は次のとおりです。
貴社を志望したのは、前職の非上場企業では経験できない開示業務を経験し、専門性を高めたいと考えているためです。 また、前職はM&Aを行わない方針でしたが、貴社は〇〇事業におけるM&A戦略を積極的に展開されていることから、M&Aに関する業務経験を積み、経理としてその成長に貢献できることに魅力を感じました。
経理の実務経験・スキルに関する質問と実績の具体的な伝え方
経理の面接では、実務経験の深度と再現性を確認するため、決算業務、税務申告、監査対応などの実務経験に関する質問が行われます。単に「経験があります」と答えるだけでなく、どの範囲を担当し、どのような改善や貢献をしたかを具体的に伝えることが重要です。一例として、「税務申告業務の経験について教えてください」という質問に対する回答例をご紹介します。
前職では、法人税等の申告業務を顧問税理士のサポートのもとで主担当として行っていました。
実務を通して、申告書基礎資料の作成プロセスにおける調整漏れや認識誤りが課題だと感じていました。 そこで、税務調整項目に関する要件と会計処理を対比できるチェックリストを作成し、事前の確認・相談を徹底する運用に見直しました。 その結果、調整漏れを減らすことに成功しただけでなく、税理士との連携も改善し、申告書基礎資料の作成に要する日数を2営業日短縮することができました。
経理職に求められる人物像と倫理観に関する質問への対応
経理職は企業のお金や機微情報を扱うため、高い倫理観を有し、正確に業務を行う人物が求められます。一例として、「経理担当者として、コンプライアンスを意識して行動した具体的な経験を教えてください」という質問に対する回答例をご紹介します。
過去、前職では同じ担当者が請求書の確認、支払データの作成、支払承認を担当していました。
これは不正や横領のリスクが非常に高い状態であると認識し、上長にリスクを報告しました。その上で、各プロセスを別の担当者が実施する職務分掌の仕組みに変更するとともに、監査ログ機能の導入を提言し、実現しました。
企業タイプ別(大企業・中小・ベンチャー)の回答最適化戦略
応募先の企業規模によって、経理部門に求められる役割やスキルは異なります。この違いを理解しないと、的外れなアピールになってしまいますので注意しましょう。以下では、大企業と中小・ベンチャーで有効な回答を紹介します。
大企業向け:専門性と組織内調整力を強調する回答戦略
大企業の経理部門は経理業務全般を少人数で担当するのではなく、高度に分業化されています。そのため、面接ではスペシャリストとしての深い専門知識と、大規模な組織の中で円滑に業務を進めることができる組織内調整力が特に重視されます。
組織内調整力を測る質問としては、「他部署を巻き込んだプロジェクトで、経理の立場から貢献した事例を教えてください」という質問が想定されます。この質問に対する回答例は次のとおりです。
全社的なERPシステムの刷新プロジェクトに経理部門の代表として参加しました。システム導入の目的は全社の効率化でしたが、現場部門からは多くの抵抗がありました。
私は、単に経理の要件を押し付けるのではなく、各部門の業務フローを徹底的にヒアリングした上で、経理と現場のニーズを両立させる新しい仕訳入力ルールを提案しました。結果、プロジェクトを円滑に進められ、新しいシステムは全社に定着し、各担当者の工数を約10%削減できました。
中小・ベンチャー企業向け:マルチタスク能力を強調する回答戦略
中小・ベンチャー企業の経理部門は、大企業のような分業体制が敷かれていないことが多く、数人で経理業務全般を担当することが一般的です。そのため、面接ではマルチタスク能力を測定する質問が想定されます。
マルチタスク能力を測る質問としては、「複数の重要な経理業務を同時に進めた経験を教えてください」という質問が想定されます。この質問に対する回答例は次のとおりです。
期末にあたる時期、年次決算の主担当を務めつつ、経理システム選定チームにも参加し、並行して毎月の給与計算も担当していました。
限られたリソースの中で、いずれの業務もミスなく進めるため、月次・四半期決算のデータ精査を前倒しで完了させるといった業務の先取りと、WBSを作成して進捗管理することを徹底しました。 また、給与計算に必要な人事情報を従来よりも早く受領するといった他部署との調整を行うことで、すべての業務を期限内に完了させ、優れたシステムの選定にも貢献することができました。
逆質問と転職エージェントによる伴走支援
内定獲得のためには、面接の最終局面である逆質問まで入念な準備が必要です。最後に、効果的な逆質問と、転職エージェントによる伴走支援についてご紹介します。
面接官に好印象を与える逆質問例
面接の最後に必ず訪れる逆質問の時間は、単なる疑問解消の場ではありません。入社意欲の高さや入社後の貢献イメージを、面接官に強く印象づける大きなチャンスです。効果的な逆質問をいくつかご紹介します。
| 逆質問 | 面接官への印象 |
|---|---|
| 入社後すぐに貢献するために、私が着手すべき最も優先度の高い課題は何だとお考えでしょうか | 現状の課題を把握し、即戦力として貢献したい姿勢を示せます |
| 経理部門として、今後の組織的な目標や強化したい機能があれば教えてください | 企業が目指す方向性を理解し、その目標達成のために自らのスキルをどう活かせるか考えている視点を示します |
| 貴社での経理部門におけるキャリアパスのモデルケースや、中長期でどのような経験を積むことが期待できますか | 組織内での自身の成長イメージを具体化し、定着意欲の高さを示します |
面接クロージング時の印象は、面接の合否に大きく影響します。単に事務的な確認をするだけで終わらせず、自身のアピールにつながる逆質問をすることで、面接の合格率をアップさせましょう。
転職エージェントによる伴走支援
内定獲得のためには、面接での入念な準備と練習が欠かせません。しかし、この準備を自分一人だけで行おうとすると負担が非常に大きい上に、客観性を欠いてしまう恐れがあります。面接の成功は、あなたの経験やスキルを応募企業が求める人材像に合わせてPRできるかにかかっています。そのためには、専門の転職エージェントによる面接対策を受けることが効果的です。
経理・税務分野に特化した転職エージェントであるマイナビ税理士では、豊富な業界知識を持つ専門コンサルタントが、あなたの面接準備を徹底的にサポートします。具体的には、応募企業に合わせた模擬面接の実施、面接時にPRすべきポイントやコツのアドバイス、ご自身の強みや面接で強調すべき業務経験などに関する客観的なコメントの提供など多岐にわたります。内定獲得という目標に向けて効率的な活動を行うためにも、転職エージェントの活用も検討すると良いでしょう。
まとめ
経理面接成功の鍵は、企業ニーズの理解と貢献度の具体的な提示にあります。本記事で示した回答例や企業規模別戦略、逆質問の活用法を参考にしつつ、専門の転職エージェントのサポートを活用することにより内定獲得を目指しましょう。
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