転職を成功させる
税理士の
職務経歴書・
履歴書の書き方

税理士が転職を成功させるためにはいくつかステップがありますが、転職先への最初のアプローチとなるのは履歴書・職務経歴書をはじめとする応募書類です。
転職先の担当者が履歴書と職務経歴書をチェックして興味を持ち、「会おうかな」と思ってもらわない限りは、自分の思いを伝えることも、人柄を知ってもらうこともできません。

たった数枚の書類ですが、この書類が転職活動を成功させるためのカギなので、
あなたがこれまでのキャリアの中で培ってきた経験・能力・人としての魅力を書類上でどう伝えるべきなのか、転職先の担当者が「いいな」と思うポイントを押さえた魅力的な職務経歴書を書く方法をご説明します。

企業のグローバル化を受けて会計基準が高度化する中で、税理士の仕事も多様化し幅広い年齢層が求人の対象となっており、
いわゆる「BIG4」から事業会社や中小税理士法人、会計事務所への転職、またはその逆など、税理士の転職にはさまざまな道がありますが、いずれも企業とのファーストコンタクトは職務経歴書や履歴書などの応募書類となります。
エージェントを経由して転職を考えている方はもちろん、自力で転職を成功させるために情報収集をしている方もぜひ参考にしてください。

税理士の職務経歴書の書き方

税理士の方が職務経歴書を書く際には、どこに注意すればよいのか。書き方のポイントを中心にご紹介します。

税理士の職務経歴書はどう読まれるのか?

まず、職務経歴書を読む人は「この人に任せられる業務は何か」「これまでの経験上、どのような業種や規模を得意としているのか」といった点を中心に、採用後のその人のポジションを意識しつつ読み込んでいます
転職先が「自分にどんなことに期待しているのか」「自分のこれまでの経験で転職先の業務内容に親和性がある部分はどこか」といった点を意識して書くと、評価される可能性が高まります。

大切なのは、読み手の気持ちになって、バランスや分量を考えながら、端的且つ訴求力の高い書類を作成することです。
必要事項は感情を交えず淡々と、自己PRは熱意を感じてもらえるようにといった具合に、メリハリを意識するといいでしょう。
自己PRばかりが長文で書かれていたり、「あれもやった、これもやった」という記述ばかりだったりすると、読み手は辟易してしまいます。

また、モチベーションやマインドを前面に押し出したほうがいいか否かは、企業の文化や価値観によって異なります。企業文化をしっかり研究して、ふさわしい文体で書くことを心掛けましょう。

職務経歴書の書き方のポイント

職務経歴書を書く際のポイントは、「税理士の仕事に精通している人だけが読むわけではない」ということを念頭に置いて書くということです。
配属される予定の部署の上司をはじめとして、さまざまな職位の人が目を通す書類なので、業界用語などはできるだけ避けたほうがいいでしょう。強みが強みとして伝わるよう、誰が読んでもわかる表現を選ぶことが大切です。

職務経歴書は、「職務要約」「職務経歴」「資格・スキル」「自己PR」の4ブロックで構成するのが基本です。
「マイナビ税理士」からダウンロードできるサンプルを参考にしながら組み立てていくと、読みやすさとわかりやすさを兼ね備えた書類に仕上げることができるでしょう。

職務経歴書の書き方のポイント
  • ①職務要約

    ①職務要約

    ①職務要約

    ①職務要約

    職務経歴書の冒頭に記載する職務要約は、現在または転職活動を始める直前の職場で担当していた業務について、具体的な仕事内容を書く欄です。
    転職先は、転職希望者に即戦力としての活躍を期待しているため、以前に経験したことよりも直近で経験していた業務のほうに興味を持っています。
    この点を踏まえ「その転職先において自分はどのような仕事を、どこまでできるのか」が伝わるよう工夫したうえで、主要な経験業務や経験年数を簡潔に書きましょう。

  • ②職務経歴

    ②職務経歴

    ②職務経歴

    ②職務経歴

    職務経験が1つではない場合、時系列に沿って、新しいものから順に記載していくのが一般的です。
    ひとつの勤務先に対して社名、勤務期間、仕事内容、クライアント名をワンセットとし、手掛けていた仕事が複数ある場合は業務の種類ごとに分けて書いていきます。クライアントの法人・個人の内訳も忘れないようにしましょう。

    担当していたのが上場企業であれば、「東証一部」なのか「マザーズ」なのかも書くことをおすすめします。
    業務上の守秘義務があって具体的な仕事内容やクライアント名を書けないときは、業種や規模・上場企業か非上場企業かといった、特定につながらない情報を詳しく書くことで職務が伝わるように配慮します。業務に携わった時点の役職も忘れずに明記しましょう。

    また、決算や税務申告・記帳などの基本的な業務以外に携わった経験があればアピールポイントになります
    例えば、組織再編、相続関係、M&A、デューデリジェンス、株式上場(IPO)支援、株価算定、連結納税などの専門的な業務経験は大きな強みとなりますから、仮に補助的な立場として関わっていた場合でも、専門的な業務経験を記載しておけば他の候補者に対するアドバンテージになり、目にとまりやすくなるでしょう。

    職務経歴においては、ついあれもこれもと情報を盛り込みたくなりますが、端的に必要事項を記載しましょう。

  • ③資格・スキル

    ③資格・スキル

    ③資格・スキル

    ③資格・スキル

    資格の項目では、科目内訳、及び税理士登録の有無を最初に記載します。
    たとえば、科目のうち「法人税」は難度が高く取得自体が難しいため、転職を希望するのが税理士法人でも会計事務所でも、また事業会社であっても取得していれば評価につながります。

    スキルの項目では、PCのスキルとしてExcel、Wordは必須です。
    特にExcelは、税務会計分野で使われるレベルの関数や、マクロなどに関する知識があることの記載は加えておくことがよいでしょう。さらに深い知識があるのであれば詳しく書いたほうがいいですが、最低限押さえておきたい範囲がカバーされていれば問題にはなりません。

    会計事務所を希望している場合には、事務所によって使用する会計ソフトが異なりますので、使い慣れているソフトを伝えることもよいでしょう。
    パッケージ型会計ソフトの「JDL」シリーズや「弥生会計」、クラウド型会計ソフトの「freee(フリー)」や「MFクラウド会計」などが代表的です。

    ちなみに、公認会計士の場合は資格の取得年度が重視されますが、税理士はそれほどではありません。むしろ、資格を取っているという事実が評価される傾向があります。
    さらに、大学院に進んで修士号を取れば、学位取得による免除の制度を利用して一部試験を受けずに税理士になることができますが、大学院で学んだという経歴はそれほど評価には結びつきません。「コツコツがんばって5科目に完全合格し、政府発行の官報に名前が載った」という、いわゆる「官報合格」が最も高く評価される傾向があります。

  • ④自己PR

    ④自己PR

    ④自己PR

    ④自己PR

    最後に自己PRです。およそA4用紙の3分の1から半分程度に収まるのが理想的な文章量です。

    自己PRは、まずはポリシーや意気込みを書いたうえで、
    「どのような課題と目的意識を持って業務に対応してきたか」
    「どんなスキルを身に付けているか」
    「身に付けた経験やスキルをこれからどう活かして会社に貢献していこうと思っているか」
    という文脈で語るのが一般的なスタイルです。

    読み手も時間がない中でたくさんの職務経歴書に目を通すので、「適度で効果的なアピール」をするよう心掛けましょう
    マインド的な部分と「どういう税理士になりたいか?」という将来像の部分のバランスをとりながら、自分のやってきた仕事の中で特に自信を持っているところや、業務的には未経験でも個人的に興味があって自己研鑽してきた分野などに触れるといいでしょう。

    注意したい点としては、なんとしても転職したいという気持ちが強いあまり、つい長々と自分語りをしてしまったり、これまでの苦労話を書き綴ってしまうなど、あまりに長いと全体の印象が薄れてしまいますので気を付けましょう。
    なお、キャリアにブランクがある場合など、つい気になって事情説明をしたくなりますが、職務以外のことは思い切って排除してかまいません。

    なお、職務経歴書全体のボリュームとしては、A4の用紙で2~3枚程度が理想的です。
    「それほど書くことがない」という場合でも、転職先の担当者の心に響くように自己PRを厚めに書くなどの工夫をして、少なくともA4用紙1枚半程度のボリュームにしましょう。

税理士の職務経歴書 書き方のポイント
  • 職務経歴書を読む担当者は、採用後のその人のポジションを意識しつつ読み込んでいることを意識する
  • 税理士の仕事に精通している人だけが書類を読むわけではないことを念頭に置く
  • 「その転職先において自分はどのような仕事を、どこまでできるのか」が伝わるよう工夫する
  • 職務経歴書は、「職務要約」「職務経歴」「資格・スキル」「自己PR」の4ブロックで構成するのが基本
  • 職務経歴書全体のボリュームとしては、A4の用紙で2~3枚程度が理想的
職務経歴書サンプル ダウンロード

職務経歴書の役割や記入時の注意点がわかったら、下記リンクより職務経歴書のサンプルをダウンロードし、実際に記入してみましょう。
ただし、フォーマットはあくまでも参考例であり基本形です。前述した、職務経歴書の見られ方や書き方のポイントを参照しながら、必要であれば自分なりにカスタマイズしていくことをおすすめします。

※「マイナビ税理士」の職務経歴書のサンプルです。ダウンロードはこちら

税理士の履歴書の書き方

続いて、税理士の方が履歴書を書く際のポイントをご紹介します。

履歴書はできるだけ見やすくシンプルに

職務経歴書は事実に加えて意欲や意気込み、マインドをアピールする資料となりますが、履歴書は転職希望者の「基本スペック」を伝える書類であり、まったく役割が違います。
「職歴の中で何をしてきたのか」「その結果、何ができるのか」という具体的な内容は職務経歴書で確認しますので、履歴書に求められるのは最終学歴や職歴、保有する資格が、ひと目で読み取れるということです。あくまでも基本に忠実に、正確に、シンプルに書くことを心掛けましょう。

もちろん、丁寧に書くことも大切で、「どうせ職務経歴書に詳しく書くんだから、履歴書はそれなりでいいだろう」ということではありません。
履歴書の「基本スペック」を見て物足りなさを感じたり、どこか適当な雰囲気を感じ取られたりすれば、それだけで応募者に対する興味を失ってしまう人も少なくないため、全体のバランスやレイアウトなど細かい点にも気を配りながら丁寧に記入することを心掛けてください。

履歴書はできるだけ見やすくシンプルに
履歴書サンプル ダウンロード

履歴書を書くときのポイントがわかったら、実際に記入してみましょう。
下記のリンクから、税理士の履歴書のサンプルをダウロードできます。
もちろん、必ずしもダウンロードした履歴書のサンプルに従って書かなくてはならないというわけではありません。あくまでも参考例としてご利用ください。

※「マイナビ税理士」の履歴書のサンプルです。ダウンロードはこちら。

マイナビ税理士がお手伝いできること

「マイナビ税理士」は、税理士の転職に特化したエージェントサービスです。
サービスに登録すると、税理士業界に精通した専任のキャリアアドバイザーが転職を成功に導きます。

「マイナビ税理士」が提供するサービスの内容は、

と、転職活動のスタートからゴールまで多岐にわたります。

特に、面接にこぎつけられるかどうかのカギとなる応募書類は、個人ではどうしても主観的になりがちです。
なかなか面接までたどり着かないという人は、自身のキャリアやスキルを客観的に把握できていないのかもしれません。「マイナビ税理士」は、蓄積されたノウハウを基に書類を添削し、企業に効果的なアピールができる書類になるようアドバイスをさせていただきます。

税理士になるには、一般的には短くても5年くらいはかかります。中には簿記3級から地道に努力をして、10年がかりで取得したという人も珍しくはありません。
合格までの道のりがあってこその転職だと思うと、苦労や努力を企業にわかってもらいたいという気持ちが働くのは自然なことです。企業側も、「努力できる人だ」「あきらめない人だ」という人間性を知れば、採用したいという気持ちが高まるでしょう。

しかし、職務経歴書は職務のことだけを、履歴書は基本スペックだけを書くものであり、面接に進まない限りは想いや人間性を伝えることはできません。
その点、マイナビなら、書類提出時に「こういう経緯があって転職を考えている方です」「転職したらこういうことをやりたいと考えている方です」といった情報もプラスして採用担当者に伝えることができるので、書類選考を確実に通り、企業側と会う機会を増やしたい方は、エージェントを上手に利用してください。

税理士の人材市場の概況とトレンド

最後にご参考として、現在の税理士を取り巻く転職市場・人材市場についてお伝えします

現在の転職市場で目立っているのは「会計事務所から会計事務所へ」という流れです。
会計事務所の多くが税務顧問業を主体としており、記帳代行や税務申告書の作成・提出、決算支援、定期的に訪問して顧客の経営状況に応じたアドバイスを行う巡回監査、所得税申告や相続・贈与といった個人向けの業務を行っています。

公認会計士の資格があれば税理士登録もできるため、従来は公認会計士の後塵を拝する感があった税理士ですが、業務の国際化と多様化によって税務知識や実務経験が問われるようになり、公認会計士より税理士や、実務経験がある税理士科目合格者、まだ資格は取得していないが実務経験がある方など、より専門性の高い人材が求められるようになりました。

現職の仕事内容や得意とするクライアントの業種や規模、転職して何をしたいかという展望などにもよりますが、20~40代までの転職希望者に幅広いニーズがあり、他職種ではきびしいといわれる40代後半でも転職先を見つけやすい傾向があります。
税理士は、合格まで何度も試験を受けて資格を取ったという人も少なくないので、年齢だけでなく総合的に判断する風土が根付いている企業が多い印象を受けます。

税理士の転職先として挙げられるのは、BIG4と呼ばれる大手税理士法人をはじめ、独立系大手税理士法人、コンサルティング業務と一体化している事務所も多い大手会計事務所、中堅会計事務所、個人会計事務所、国際資産税分野などの知識が必要になる特化型会計事務所、コンサルティングファーム領域のほか、上場企業やベンチャー企業などの事業会社、証券会社・銀行・信託などの金融機関です。

税理士は会計士と比較されやすい職種ですが、会計士の転職におけるBIG4のハードルは下がっているのに対し、税理士に関しては、間口は広いものの少しずつ応募要件がきびしくなっており、難度が上がっているといわれています。
「転職するなら大手」という人も多いため、大手は必要な人材をほぼ採用しきっており、「これ以上採用するならより優秀な人を」と考えているのでしょう。
従来なら確実に採用に至っていたはずの人が落ちているケースも散見され、税理士試験が2~3科目だけしか合格していない場合には転職に結び付かない可能性もあります。
むしろ、大手に人材を取られ、人手不足に陥りつつある準大手企業のほうが活発に転職活動を行っており、「どこで何をしたいか」を再確認して転職先企業を洗い直してみると、チャンスが広がるかもしれません。

まとめ

税理士の科目合格者は、20~40代まで幅広く、求人の年齢もさまざまです。
「あまり残業をしたくない」という人にも、「フルタイムの正社員を目指したい」という人にも求人はありますので、応募書類できちんと「企業が転職希望者に求めるもの」を提示できれば、希望のキャリアプランを達成することができるはずです。
エージェントサービスを賢く利用しながら、まずは企業とのファーストコンタクトとなる職務経歴書と履歴書でしっかりアピールしましょう。

転職を成功させる税理士の職務経歴書・履歴書の書き方|税理士の転職・求人・募集ならマイナビ税理士。マイナビだから提案できる豊富な求人バリエーションと確かな転職コンサルティングであなたの転職をサポート。

非公開求人

マイナビ税理士では、全求人のうち約8割が非公開求人です。サイトなどでご覧いただける求人は、ほんの一部にすぎません。

サービスの流れ
  • 無料転職サービス申し込み
  • 個別相談・情報提供
  • 応募・面接・選考
  • 内定・入社
税理士の転職・求人・募集|マイナビ 税理士

TEL:03-3538-6211 平日9:30-20:30|土曜日9:30-17:30(日曜・祝日を除く)

今すぐ転職サポート申し込み

簡単無料

書類の添削をしてもらう

マイナビ税理士を詳しく見る

アクセスマップ