簿記2級を活かせる仕事は?簿記2級は転職に有利?

簿記2級を活かせる仕事は?簿記2級は転職に有利?

公認会計士や税理士を目指す人は簿記2級の勉強から始めることが多いことから、簿記2級はしばしば「会計業界への登竜門」と言われます。簿記2級はそれだけでも会計業界で働く上で重要なスキルを身につけることができ、資格を活かせる仕事も多いことから、転職市場でも高く評価されます。

この記事では、簿記2級で身につくスキルと転職活動を開始する前に簿記2級を取得しておくメリットを紹介した上で、簿記2級を活かせる仕事と転職面接における具体的なPRポイントを詳しく紹介します。

このようなお悩みはありませんか?

  • 簿記2級を活かして、周りと差別化しつつ有利な条件で働ける転職先を探している
  • 簿記2級を持っているが、未経験・30代を超えていることで転職に不安がある
  • 資格と業務経験を活かして、コンサルティングやアドバイザーなどの新たなキャリアを探したい

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簿記2級の位置づけと身につくスキル

簿記2級を活かせる仕事について説明する前に、簿記2級の位置づけと簿記2級の学習によって身につくスキルを簡単に紹介します。

簿記2級の位置づけ

日本商工会議所のホームページには、簿記2級は「経営管理に役立つ知識として、企業から最も求められる資格の一つ」であると紹介されています。また、同ホームページの「資格の活用」のページでは、「社会人の一般常識・基礎力として、簿記の知識は必要不可欠」と記載されていることからも、簿記の重要性をうかがい知ることができます。

出典:簿記 2級 | 日本商工会議所ホームページ
出典:簿記 活用の仕方 | 日本商工会議所ホームページ

なお、簿記検定は日本商工会議所が主催するもの以外にも存在しますが、この記事では日本商工会議所が主催する簿記検定(いわゆる「日商簿記」)に絞って解説します。

簿記2級で身につくスキル

上述の日本商工会議所のホームページによると、簿記2級は「高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できるなど、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められるレベル」と紹介されています。

簿記2級の出題範囲には「商業簿記」と「工業簿記」があります。このうち商業簿記は「購買活動や販売活動など、企業外部との取引を記録・計算する技能」であり、工業簿記は「企業内部での部門別や製品別の材料・燃料・人力などの資源の投入を記録・計算する技能」であると紹介されていることから、簿記2級の学習を通じてこれらのスキルを身につけることが可能です。

出典:簿記 2級 | 日本商工会議所ホームページ

転職活動を開始する前に簿記2級を取得しておくメリット

このセクションでは、転職活動を開始する前に簿記3級ではなく簿記2級を取得しておくメリットについてご紹介します。

業務を行う上で必要不可欠な会計知識があることをアピールできる

簿記3級の出題範囲は商業簿記のみです。上述の日本商工会議所ホームページによると、簿記3級は「基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベル」となっています。一方、2級になると工業簿記や高度な商業簿記も出題範囲に含まれるため、簿記2級の出題範囲をマスターすれば、会社経理業務を行うにあたって必要不可欠な会計知識を持っていることのアピールになるでしょう。

即戦力になれる

簿記3級で工業簿記は出題されません。商業簿記についても、無形固定資産・リース取引・税効果会計・連結会計といった、少し高度な内容ではあるものの一人前の経理担当者としては知っておくべき知識も簿記3級の出題範囲には含まれません(商業簿記の出題範囲の詳細は日本商工会議所のホームページをご参照ください)。そのため、簿記3級レベルの知識では原価計算や少し複雑な会計仕訳を行う際、同僚などに教えてもらいながら対応する必要があるでしょう。即戦力を求めている企業であれば、簿記2級の取得者を優先して採用すると考えられます。転職者の立場からすると、簿記2級を取得することで応募できる求人数の増加につながるため、よりよい条件の企業からの内定を得られる可能性も上がるでしょう。

出典:日本商工会議所ホームページ

継続的に努力できることを証明できる

経理職は、毎年のように変化する税法や会計のルールを覚えて使いこなすことが必要です。そのため、経理職を続けていくには、税法や会計のルールに関する知識を継続的に更新する努力が求められます。簿記2級は、継続的な努力をしないと取得できない資格です。企業側の面接官もそのことをよく知っているため、簿記2級の取得は継続的に努力できることを証明する手段としても有用です。

簿記2級を活かせる仕事

ここまで簿記2級の位置づけと身につくスキルを紹介しました。次に、簿記2級を活かせる仕事と、それぞれの仕事において簿記2級で身につけたスキルが役立つ場面や将来のキャリアパスについて解説します。

簿記2級を活かせる仕事

簿記2級を活かせる仕事には、次のようなものがあります。

・会計事務所・税理士事務所
・ 一般企業の経理部
・銀行、証券会社、保険会社の営業
・ コンサルティング会社

以下、これら4つの業務内容、簿記2級を取得して入社(入所)した場合に担当する業務、簿記2級が活かせる場面、将来のキャリアパスについてそれぞれ紹介します。

会計事務所・税理士事務所

会計事務所や税理士事務所の主な業務内容は、税務申告書の作成、税務相談対応、会計帳簿及び決算書類の作成・記帳代行、経営コンサルティング、相続や事業承継の支援などです。このうち、税理士の独占業務(税務代理、税務書類の作成、税務相談)は税理士以外が行うことはできないため、これら以外の業務を担当することになります。

簿記2級が活かせる場面としては、会計帳簿及び決算書類の作成や経営コンサルティングがあります。会計帳簿及び決算書類の作成では、簿記2級で学習した商業簿記の知識を活かして、正確な会計帳簿や決算書等を作成します。また、経営コンサルティングでは簿記2級で学習した工業簿記の知識を活かした部門別原価計算を行うことにより、企業の経営効率や生産効率を向上させるためのアドバイスを行うことができます。

将来のキャリパスとしては、簿記2級を活かしながらさらに経験と知識を積み重ね、税理士または公認会計士の資格を目指すことが一般的です。税理士や公認会計士の資格を取得したあとは、税理士法人のパートナーを目指したり、あるいは独立して自分の事務所を持って所長税理士として活動したりするといったキャリアパスがあります。

一般企業の経理部

一般企業の経理部の主な業務内容は、会計伝票の処理、入金や債権債務の消込、月次及び年次決算対応、税務申告書作成に必要なデータの収集、予算管理などがあります。入社した場合は、これらの業務の担当者として、会計ソフトへの入力、資料の作成、データの収集、上司への報告などを行います。

簿記2級の知識は、日々の会計伝票を正しく起票・処理したり、月次及び年次決算資料を作成したりする場面で大いに活用されます。また、税務申告の準備や予算管理・予算作成においても簿記の知識が必要になることから、これらの場面でも簿記2級の知識は役に立ちます。

将来のキャリアパスとしては、簿記1級の取得に挑戦して経理部内での昇進を目指したり、簿記の知識を活かして営業や人事といった他部門で活躍したりする他、税理士や公認会計士の資格を取得して税理士法人や監査法人へ転職することで会計プロフェッショナルとしてのキャリアパスを歩む選択肢もあります。

銀行、証券会社、保険会社などの金融系

銀行、証券会社、保険会社の営業担当者の業務内容としては、商品やサービスを顧客へ提案すること、顧客との契約を締結すること、顧客に対して継続的なサービスを提供することなどがあります。簿記2級の知識は、これらの業務の担当者として、顧客訪問、契約書類の作成、顧客からの問い合わせや要望への対応などに役立てることができます。また、金融市場や投資商品に関する情報を収集して顧客に適切なアドバイスを提供することも重要な業務の一つです。

簿記2級の知識は下記の業務において活かすことができます。

(1)銀行の担当者の場合
銀行で行う融資審査においては、財務諸表や財務データを適切に評価して顧客の信用力や返済能力を適切に判断する必要があります。簿記2級の知識は財務諸表の適切な評価を行う上で役立ちます。

(2)証券会社の担当者の場合
証券会社の担当者は、投資先企業の財務データを分析して、顧客に対して適切な投資商品やポートフォリオのアドバイスを行う必要があります。簿記2級の知識は、投資先企業の財務データを分析する上で役立ちます。

(3)保険会社の担当者の場合
保険会社の担当者は、顧客の年齢や収入、家族構成などに応じて適切な保険商品を提案する必要があります。簿記2級の知識は、複利や税金を踏まえた保険商品の選定を行う上で役立ちます。

これらの場面において、銀行、証券会社、保険会社の営業担当者は簿記2級の知識を活用して顧客に対して的確なアドバイスやサービスを提供することができます

将来のキャリアパスとしては、部署内での昇進を目指す他、投資アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、リサーチアナリストなどのポジションを目指すことができます。また、金融機関等での業務経験を活かして、一般企業の経理部や税理士法人に転職するという道もあります。

コンサルティング会社

コンサルティング会社の主な業務内容は、クライアント企業の経営課題や課題解決に専門的なアドバイスや戦略の提供です。
コンサルティング会社に入社した場合、これらの業務の担当者として、クライアントから提供されたデータの分析、アドバイスや戦略をまとめた資料の作成、クライアントへのプレゼンテーションなどを上席者の指導の下で行います。

簿記2級が活かせる場面としては、クライアントから提供された財務データを詳細に分析して問題点や改善のポイントを見つけ出す場面、会計基準を踏まえた将来の業績予測や予算の策定が求められる場面、企業のコスト構造を分析して効率的なコスト管理策を提案する場面などがあります

将来のキャリアパスとしては、コンサルティング会社での経験を積みながら上級のコンサルタントを目指したり、プロジェクトの計画立案や進行管理を担当するプロジェクトマネージャーになる道があります。もしくは、コンサルティング会社での経験を活かして税理士法人や一般企業へ転職するキャリアパスもあります。

以上、簿記2級を活かせる仕事として、会計事務所・税理士事務所、一般企業の経理部、銀行・証券会社・保険会社などの金融系、コンサルティング会社を紹介しました。具体的な求人について確認したい方は、マイナビ税理士の「日商簿記検定2級の転職・求人情報」のページをご覧ください。

転職面接における具体的なPRポイント

せっかく簿記2級を取得しても、転職面接で資格の取得をうまくPRできなければ、希望する企業の内定を得るチャンスを逃してしまうかもしれません。そこで最後に、転職面接における具体的なPRポイントについて、経理経験者と経理未経験者に分けて紹介します。

経理経験者のPRポイント

経理職の転職面接におけるPRポイントは実務経験と取得資格です。経理経験者の場合は、前職以前における実務経験や実績を業務ごと(たとえば毎日の伝票処理、月次決算、四半期決算、年次決算、税務申告)に細分化して紹介したうえで簿記2級の資格を取得していることを説明すれば、実務経験と取得資格の両面からご自身をアピールできるでしょう。取得資格について説明する際は、資格を取得した事実だけでなく、簿記2級を取得しようと思った理由(たとえば、「将来のキャリアアップのため」など)や簿記2級の学習を通じて得たこと(たとえば、「会計知識だけなく継続的に勉強する姿勢」など)を含めて伝えるのがおすすめです。そうすれば、向上心や将来性のアピールにつながります。単に資格を取得した事実を説明する場合と比べて、転職面接における面接官の心象をよりよいものとする効果が期待できるでしょう。

経理未経験者のPRポイント

経理未経験者の場合は、実務経験をアピールすることができません。その代わり、経理職を目指して簿記2級を取得した理由、簿記2級で取得した知識を活かして即戦力として活躍したいという熱意、将来の目標(たととえば、「公認会計士を目指したい」など)といった内容をPRするとよいでしょう。
下記記事では経理の志望動機の書き方について詳しく解説しておりますので、良ければこちらもご参考ください。

まとめ

以上、簿記2級で身につくスキルと転職活動を開始する前に簿記2級を取得しておくメリットを紹介した上で、簿記2級を活かせる仕事と転職面接における具体的なPRポイントを詳しく紹介しました。簿記2級は、会計事務所・税理士事務所や一般企業の経理部から金融機関の営業やコンサルティング会社などに至るまで、多岐に渡る仕事で活用することができる上、簿記1級や税理士資格取得でさらなるキャリアアップも可能です。
これから簿記2級を受験される方、あるいは既に持っていて会計業界での就業を目指されている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

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