未経験から「税理士のキャリア」をスタートするには?転職のポイントを解説
未経験から「税理士のキャリア」を考えている人もいるでしょう。税理士業界での転職は「経験者でなければ難しそう」と思われがちです。しかし採用に対する考え方は会計事務所や税理士法人ごとに異なります。経験者を中心に採用するところもあれば、求職者のポテンシャルを評価して未経験者を積極採用しているところもあるのです。今回は、未経験からの税理士のキャリアのスタートのポイントをご紹介します。
なお、マイナビ税理士ではご自身の希望や強みを明確にし、より魅力的なアピールポイントとなるように、志望動機の添削や面接練習などを無料でご支援しております。
未経験からキャリアをスタートすることはできるのか
「未経験からのキャリアスタート」は実際、どうなのでしょうか。最初に確認してみましょう。
未経験者がほしい会計事務所もある
実は、会計事務所や税理士事務所のすべてが「経験者を採用したい」と思っているわけではありません「未経験者を積極的に採用する事務所」は少なからず存在します。なぜでしょうか。それは、未経験者採用にもメリットがあるからです。
未経験者を採用すれば、事務所全体の雰囲気を若返らせたり、明るくしたりすることができます。すでにいるメンバーに刺激を与えるきっかけにもなるでしょう。また、経験者だと、ほかの事務所の仕事の流れに固執して、別の事務所のやり方を受け入れられないこともあります。「採用後のトラブルを避けたい」「スムーズに業務を進めたい」という理由で、あえて未経験者を採用するところもあるのです。
未経験者にも強みはある
未経験だからこその強みもあります。くわしくはこの後お伝えしますが、「経験」「キャリア」がない分、別の要素が求められるのです。ただし、この別の要素を「自分なりの価値」としてアピールすることが必要です。逆に、「『未経験ですが頑張ります!』と意気込みだけを伝える」「わからないことにわかったふりをしたりする」などはしてはいけません。面接前に、今ある自分の強みを棚卸しなくてはならないのです。
ココまでのまとめ
・未経験者を積極的に採用する税理士事務所も多数存在する。
・未経験者にも強みはある。見栄や背伸びはNG。
未経験者が強みにできるもの
採用する側の多くは、未経験者の「伸びしろ」に期待しています。といっても、「未経験者=伸びしろがある」とは限りません。次の4つの要素がカギとなります。うまくアピールできれば、「よし、この人ならきっとウチの事務所で成長して戦力になってくれる」と採用側に思わせることができるのです。
資格
資格は、税理士業界における伸びしろを強く期待させる要素の一つです。「官報合格を果たしている」「科目合格が複数ある」という状態が理想です。もしこういったものがなくても、簿記1~3級、ファイナンシャルプランナーなど、会計業界に必要な検定や資格があれば「ポテンシャルが高い」として評価されやすくなります。このほか、国際税務に強い会計事務所なら、英語などの外国語の検定試験に合格していることが高評価につながったりします。
年齢
年齢も、伸びしろを強く期待させるものの一つです。「若ければ若いほど、新たな知識を吸収し、さまざまな経験を積んで成長につなげることができる」と思われているからです。20~30代が理想ですが、40代でも採用される可能性はあります。この場合、「いくつかの科目に合格している」「アピールできる経歴がある」など、別の要素があった方がいいでしょう。
経歴
経歴も採用の際の検討材料です。金融機関など、決算書に触れる機会の多いところでの経験があると、未経験でも採用される可能性が高まります。また、一般企業でも経理や総務などで、会計業務にかかわっていたのなら、採用されやすくなります。
また、先ほど「若い方が未経験でも採用されやすい」と申し上げましたが、40代以降でも管理職経験者だと採用されることがあります。平均年齢の若く、事業拡大中の会計事務所だと、まとめ役を必要としていたりするからです。
態度・姿勢
面接のときの受け答えや表情など、人と接するときの態度や姿勢は採用時の重要なポイントです。志望動機や将来の展望をきちんと答えられるかどうかはもちろんですが「飾らず見栄を張らずに話ができるか」「礼儀正しいか」も評価の対象となります。
たとえば「現在、私は税理士試験の合格に向けて勉強中です。御社で働き、仕事の現場でしか培えない知恵と経験を得て、お客様と共に問題を解決できる税理士になりたいです」と理路整然と、かつハキハキと答えられれば、採用側の評価はグッと高まるでしょう。
また、未経験だと税理士業界ならではの仕事の仕方をゼロから教わる立場にあります。このとき、謙虚かつ素直に教わろう、積極的に吸収しようという姿勢を見せられると好印象につながるかもしれません。
ココまでのまとめ
・雇用側の多くは未経験者の「伸びしろ」に期待している。採用活動ではそこをアピールできると〇。
・伸びしろを期待させるカギは「資格」「年齢」「経歴」「態度・姿勢」。
未経験者に向いている転職先
未経験者が税理士業界でゼロからスタートするには、どんな会計事務所が向いているのでしょうか。ここで確認しましょう。
所長やスタッフが若い会計事務所
所長やスタッフの年齢が若い会計事務所は、未経験者の採用に積極的なケースが多いです。「ともに成長しよう」という雰囲気が強く、経験以上にやる気と素直さが求められる傾向にあります。
事業拡大中の会計事務所
事業拡大中の会計事務所も、未経験者の採用に積極的な傾向にあります。新たなエリアに支店を出すにあたり、スタッフが必要となるからです。やる気と素直さはもちろんのこと、気力体力も必要となります。
特定分野に強い会計事務所
「相続税専門」「国際税務専門」など、特定の分野に強い会計事務所の一部は、未経験者を求めています。特定分野に特化しているということは、その分野が今後の成長を見込めるからです。ただし、その特定分野に関連する科目や資格を取得しているなどが期待される可能性があります。
ココまでのまとめ
・未経験者が採用されやすいのは「メンバーが若い」「事業拡大中」の会計事務所。
・特化型の会計事務所は、専門分野に関連する科目や資格があった方がベター。
悩んだら転職のプロに相談を
未経験から税理士を目指すのは不可能ではありませんが、必要なことがあります。「事前の情報収集とプランニング」です。
たとえば、5年後、税理士試験の官報合格を目標にするとしましょう。働きながら税理士試験の勉強をすることになりますが、これは簡単なことではありません。「どうしたら、仕事と勉強を両立しながら5年後に目標を達成することができるか」を考える必要があります。働きながら勉強する時間を確保できなければ、「5年後に税理士になる」計画は達成できないのです。そして、「働きながら勉強することを許される事務所」で過ごした人と、「仕事最優先を求められる事務所」で過ごした人では、勉強にあてられる時間が大きく異なります。
また、その5年間は「ただ勉強するだけの期間」ではありません。キャリアを築く時間でもあります。勉強時間の確保だけでなく、どんな経験を積みたいかも考えなくてはならないのです。
つまり「入れるから」という理由だけで転職するのではなく、将来像を設定した上でプランニングをし、情報収集を行った上で転職することが重要なのです。この事前作業を単独で行うのは大変です。1人だと、情報収集や自己分析、プランニングをなかなか冷静にできません。
悩んだときは1人ですべてを抱え込まず、専門学校の合同転職説明会に参加する、転職エージェントに相談するなどをしましょう。
ココまでのまとめ
・目標を達成するためには事前の情報収集とプランニングが不可欠。
・1人で悩まずに転職エージェントに相談するのも有効な手段。
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転職された方の声
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進路について適切なアドバイスをしてもらえました!自分の進路について明確な答えが出せていなかったものの、どの業種に進んだら良いかなど適切にアドバイスをしてもらえました。どういったキャリアを積んでいけばより市場価値を高められるのか、候補の会社がどう違うのかを具体的に説明していただけました。(30代/税理士)
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求人の提案力と面接のフィードバックが良かった!タイムリーな求人の紹介とフィードバックの提供が良かったです。面接前の情報提供では、自分のアピールしたい強みが、面接先企業のどこに符号しており、今後の展開をどう捉えているかの思考の整理をする際に役立ち、安心して面接を迎えることが出来ました。(30代/税理士)
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