簿財2科目合格から未経験で税理士事務所に転職した成功事例
税理士を目指している方が転職するタイミングは、税理士試験の必修2科目「簿財」(簿記論と財務諸表論)に科目合格した時点で転職活動を行う方が多いようです。
この場合、会計事務所や税理士法人に転職後も試験勉強を続け、税理士資格の取得を目指すこととなります。
簿財2科目合格後に実務未経験で税理士事務所に転職した成功事例や、未経験者が転職を成功させるためのポイント、転職先の税理士事務所でニーズが高い税理士科目トップ3をご紹介します。
簿財2科目合格後の転職は、未経験者でも転職を成功させるための大きな武器となります。しかし、適切な転職先を選び、ステップアップの機会を見極めるのは難しいものです。マイナビ税理士では、試験合格と転職の両立を成功させるために、アドバイスや転職先をご提案いたしますので、ぜひご相談ください。
監修
マイナビ税理士編集部
マイナビ税理士は、税理士・税理士科目合格者の方の転職サポートを行なう転職エージェント。業界専門のキャリアアドバイザーが最適なキャリアプランをご提案いたします。Webサイト・SNSでは、税理士・税理士科目合格者の転職に役立つ記情報を発信しています。
簿財2科目合格から未経験で転職するには?
税理士試験は、全11科目のうち、5科目に合格する必要があります。その中でも、必ず合格しなければならない必修科目が、簿記論と財務諸表論です。この2つの必修科目は、学習上共通する項目も多いことから、まずはこの2科目を同時に学習して合格を目指すケースがほとんどです。
そこで、簿財2科目合格後に、未経験者が税理士事務所への転職を目指す場合、どのような点に注意すればいいのか見ていきましょう。
未経験者が採用されるための3つのポイント
税理士事務所には、大学卒業後すぐに入所した方や、一度社会に出てから税理士を目指すために転職してきた方など、さまざまな経歴を持つ方が働いています。そのため、一般企業と比較すると、実務未経験者でも転職できるチャンスは大きい職場だといえます。
そこで、実務未経験者が採用されるための3つのポイントを具体的にご紹介します。
・年齢
未経験者の場合、潜在的な能力やこれからの伸びしろに期待しての「ポテンシャル採用」となります。そのため、年齢は若いほうが採用に際して有利になります。年齢別では、以下のような傾向があります。
年齢 | 傾向 |
---|---|
20~25歳 | 最も採用されやすい年代です。税理士試験科目に1科目でも合格していれば、さらに採用の確率は高まります。 |
26~30歳 | 未経験でも十分に採用の可能性がある年代です。ただし、この年代であれば、2~3科目は合格しておきたいところです。 |
31~35歳 | 未経験者の採用が少しずつきびしくなり始める年代です。できれば、3科目以上合格している状態が望ましいといえます。 |
36~40歳 | 未経験での採用が難しくなる年代です。しかし、5科目合格者であったり、税理士事務所で働く上で役立つキャリアを身に付けていたり、あるいはマネジメント経験が豊富であるといった強いアピールポイントがあれば、可能性はゼロではありません。豊富な情報が集まる転職エージェントの活用を積極的に考えましょう。 |
・資格
多くの方が、この必修2科目の合格後に税理士事務所への転職を志します。簿記論と財務諸表論の2科目合格、さらに国税三法である法人税法、所得税法、相続税法のほか、消費税法に科目合格しておくと、より強くアピールすることができます。
・アルバイトでの実務経験
もし、実務未経験で強いアピールポイントも見当たらないといった場合には、アルバイトで実務経験をつけておくという方法もあります。もちろん、アルバイトの経験が正社員での実務経験と同等に扱われることはほとんどありませんが、まったく未経験な状態であるよりは印象が良くなります。
2科目合格を目指して勉強している時期に、税理士事務所でアルバイトをしていれば、勉強に役立つ情報を得ながら実務を経験することもでき、まさに一石二鳥といえます。
未経験者の転職活動はタイミングも重要!
多くの税理士事務所は、一般企業のように定期的な新卒採用は行っていません。それだけに、転職活動を始める時期は、転職成功のカギを握るポイントになります。
税理士事務所の採用活動が活発になるのは、毎年8月に行われる税理士試験後です。そのため、2科目合格者にとっては、この時期が転職活動の狙い目といえますが、科目合格者であり、なおかつ実務経験もある方と競合するケースが増える時期でもあります。そのため、あえて採用活動が活発な時期を避けて、次のようなタイミングで転職活動をするのもひとつの方法です。
・税理士試験受験者が試験直前の時期であるため、勉強に集中する6~7月
・採用活動のピークが過ぎた10~12月
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税理士の転職時期
自分に合った特色のある税理士事務所を狙う
税理士事務所の中には、さまざまな特色を持った事務所があります。例えば「女性の税理士さんに仕事を依頼したい」というクライアントのニーズを受けて、女性が多数在籍している税理士事務所などもあります。そうした事務所であれば、子育てをしながらセカンドキャリアとして税理士を目指すという女性には最適です。
また、スタッフのスキルアップを全面的にバックアップしている税理士事務所もあります。そうした事務所では、専門学校に通うために授業がある日は定時退社ができたり、試験前には勉強のための試験休暇がもらえたりします。こうした特色のある税理士事務所の採用情報は、個人で探してもなかなか見つけることができません。そのため、税理士の転職業界に通じており、多くの税理士事務所の求人情報が集まる転職エージェントを活用するのがおすすめです。
転職成功後に取るべき科目は?
2科目合格の状態で、めでたく税理士事務所に転職できた場合、次にどの科目の合格を目指すべきでしょうか?税理士事務所の仕事でニーズが高い科目のベスト3は、以下のようになります。
・所得税法:個人事業主のクライアントを担当するためには、所得税の計算方法の知識が必要なため
・法人税法:法人企業のクライアントを担当するために、必要な知識のため
・消費税法:個人事業主・法人企業にかかわらず、消費税の申告手続きに必要不可欠の知識であるため
これ以外に、資産税業務に力を入れている税理士事務所であれば、相続税法についての知識が求められる場面が多くなります。
未経験から税理士事務所に転職した成功事例
未経験から税理士事務所への転職に成功した方は、実際に多くいます。そうした成功事例を参考にして、転職成功のポイントを学んでいくことも、転職活動には欠かせません。
ここでは、そのいくつかの成功事例をご紹介します。
自動車部品設計会社→独立系中堅税理士法人への転職(Yさん・29歳・女性)
自動車部品設計会社で、CAD設計の仕事に就いていたYさん。しかし、一生ものの仕事を手に入れたいと心機一転して税理士試験にチャレンジし、5科目合格を機に税理士事務所への転職を目指しました。そのときは税理士事務所での勤務経験はなく、試験合格に専念するために前職を辞めてから、5年のブランクがあるという状態でした。
Yさんは転職に際して、転職エージェントのサービスに登録しました。そこで、キャリアアドバイザーから、とにかく応募できる求人案件に関しては積極的に応募すること、主体性を持って転職活動に取り組むことというアドバイスを面接の際に受けました。そこでYさんは、自分でも気になる求人をピックアップしたり、ブランク期間がある理由を補足した自己PR書を提出したりするなど、スピーディーに対応しました。そして、税理士法人から内定が出た後も、欲を出して転職活動を長引かせることなく、すぐに入社を決断して転職に成功しました。
<成功のポイント>
・積極的な姿勢
・スピーディーな動きと決断
・転職エージェントの活用
一般事業会社経理→税理士事務所への転職(Tさん・30歳・男性)
大学卒業後に一般事業会社に就職し、経理部門に配属されたTさん。業務に役立つからと簿記の勉強をしていく中で、さらに一歩踏み込んで税理士試験を目指すことを決断しました。そして、簿記論と財務諸表論の2科目合格時点で30歳を超えていたこともあり、すぐに税理士事務所への転職を決断しました。
Tさんは、一般事業会社で経理部門にいたものの、決済業務にはほとんど関わっていませんでした。さらに、年齢のこともあり、転職活動への不安から転職エージェントのサービスに登録しました。キャリアアドバイザーからは、なるべく多くの求人紹介を受けながら、数多く応募することをすすめられました。さらに、書類選考を通過した場合は、応募先企業がどんな点を評価し、どんな点を懸念しているかという情報をキャリアアドバイザーと共有。そして、面接時にその点を払拭できる話ができるようにというアドバイスを受けました。一方、第1希望の事務所へは、キャリアアドバイザーが面接前の段階からTさんの意欲と志望度を伝えており、採用を前向きに検討してもらい、見事に内定を勝ち取りました。
<成功のポイント>
・キャリアアドバイザーと行った徹底した面接対策
・転職エージェントから応募先の税理士法人への積極的なアプローチ
マイナビ税理士では、あなたの強みやご希望をお聞きした上で、税理士法人へ転職するために、企業の紹介や面接対策など転職に関する多くの部分を全力でサポートさせていただきます。
ぜひ一度キャリアアドバイザーへご相談ください。
2科目に合格したら転職の決断はできるだけ早めに!
税理士試験では、2科目合格の段階では仕事はせずに勉強に専念し、残りの3科目の合格を目指す方も少なくありません。しかし、ここまでご紹介してきたように、未経験者の転職では、年齢による壁も残念ながら存在します。
勉強しながら税理士事務所で働くには、実はいろいろな方法があります。紹介予定派遣で実務経験を積みながら勉強する方法や、パートやアルバイトとして週3日間だけ勤務するといった方法です。2科目に合格し、将来的に税理士事務所への転職を希望する場合には、できるだけ早く動き出したほうがブランクも少なくなり、転職にも有利に働きます。
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転職された方の声
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進路について適切なアドバイスをしてもらえました!自分の進路について明確な答えが出せていなかったものの、どの業種に進んだら良いかなど適切にアドバイスをしてもらえました。どういったキャリアを積んでいけばより市場価値を高められるのか、候補の会社がどう違うのかを具体的に説明していただけました。(30代/税理士)
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求人の提案力と面接のフィードバックが良かった!タイムリーな求人の紹介とフィードバックの提供が良かったです。面接前の情報提供では、自分のアピールしたい強みが、面接先企業のどこに符号しており、今後の展開をどう捉えているかの思考の整理をする際に役立ち、安心して面接を迎えることが出来ました。(30代/税理士)
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