「会計事務所に転職したい!」 選び方のポイントや転職で失敗しない方法
会計事務所への転職で大切なのは、その事務所の個性を見きわめ、自分にマッチするかを判断することです。一般企業から個人経営の会計事務所に転職する場合などは、ギャップを感じる部分もあるかもしれません。しかし、自分にあった転職先に出会えれば充実した働き方ができます。転職先選びに失敗しないためのポイントを整理してみましょう。
監修
マイナビ税理士編集部
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自分にとって「ベスト」な会計事務所はきっとある
会計事務所の仕事とは
会計事務所は、クライアントから経理業務を受託するサービス業です。クライアントは、一般企業や自営業、個人事業主から、クリニックなどの医療機関、非営利団体、宗教法人など、多岐にわたります。
公認会計士や税理士などの有資格者が「税務顧問」として契約し、税務や会計業務の受託とあわせて、経営相談や節税対策、事業承継などの相談にも乗ります。会計事務所のスタッフが、複数のクライアントを並行して担当し、経理業務を行います。
会計事務所ごとに環境の違いは大きい
会計事務所は「公認会計士事務所」「税理士事務所」「税務会計事務所」などの総称です。会計事務所のほか「会計士法人」「税理士法人」がありますが、両者の違いは組織上の定義で、公認会計士法、税理士法によって定義されます。顧客の会計業務を請け負うといった事業内容はほぼ同じです。
個人経営を含む5名以下の小規模からスタッフ100名を超える大規模事務所まで、さまざまですが、会計事務所の9割は小規模経営といわれています。特定の分野、業種・業界などに、専門特化している会計事務所もあります。
会計事務所は、事務所の規模や経営者の方針によって、職場環境、残業などが大きく異なります。
会計事務所の個性と自分の希望がマッチすればベスト
小規模経営の場合、経営者の人柄やライフステージが、事務所の業務内容(作業量、種類)に強く反映される傾向があります。
仕事の割り振りや残業時間には、従業員の構成(人数、職種、スキル)も関係します。業務内容と従業員の構成、経営者の人となりから、その会計事務所での働き方を推測できると考えられます。
自分にあった働き方ができる事務所を見つけられれば、そこは最高の職場になりえるでしょう。
<ココまでのまとめ>
・会計事務所は、クライアントから経理業務を受託するサービス業
・会計事務所は事務所ごとの違いが大きい
転職理由別 転職時にチェックすべきポイント
スキルアップしたいなら
<目標:キャリアアップしたい>
若手など、これからキャリアを築きたい方は、BIG4に代表される大手の監査法人や会計事務所にチャレンジするのもよいでしょう。
激務ともいわれますが、豊富な実務経験を積め、スキルが磨かれる場所に身を置くことは、若手のうちに経験しておくべきです。いわゆる「箔がつく」という考え方もでき、将来のキャリア形成や人脈づくりにおいてプラスになることは間違いありません。もちろん、「年収アップ」も期待できます。
<目標:スペシャリストになりたい>
特定分野のスペシャリストをめざしたい場合は、専門特化した事務所をおすすめします。
一般の会計事務所ではイレギュラーな事案を避ける場合があり、経験を積みたくてもチャンスが乏しい可能性があるからです。
<目標:独立起業したい>
将来的に独立起業を考えているなら、一般的な会計事務所がマッチするでしょう。会計業務を全般的にこなしながら、事務所の経営や運営のノウハウを学ぶこともできます。
勉強時間を確保したいなら
税理士試験に備えて勉強する時間を確保したい場合は、残業が少なく、仕事量が安定している事務所を選びましょう。
高齢の経営者の個人事務所は、安定した顧客が中心で、仕事量も安定している傾向があります。また、複数の税理士が在籍している事務所は、大きな仕事は税理士が担当するため、負荷が少ないことが期待できます。スタッフが多いほど、業務をカバーしあえる可能性もあります。
実は、税理士試験に積極的に協力してくれる会計事務所も多いです。事務所によりますが、1~2科目の科目合格者に、試験前に休暇をとらせてくれるなどのサポートもあるようです。募集要項などをチェックして、応募時や面接時に、自分の税理士試験の状況や将来の希望などを伝えて相談してみましょう。
理解していただきたいのは、会計事務所にとって税理士試験へのサポートは、人材育成や将来への投資であるということです。合格までの腰掛けのつもりで、不誠実な勤務態度や自己中心的な行動をとることは絶対にしてはいけません。
ワークライフバランスを重視したいなら
仕事と家庭や育児を両立したい方には、残業なし、子育てなどに理解がある事務所がおすすめです。職場の人間関係が良いことも重要です。
パートやアルバイトが多い事務所は、多様な働き方に理解がある場合が多いです。正社員と非正規従業員の構成比、有資格者の在籍数なども影響しますが、経営者の考え方で大きく変わる場合もあり、一概に判断することはできません。
また、制度などは整っていても利用実績がないと、職場内の理解が得られず、摩擦が生じる場合もあります。規模の大小よりは、実績と良好な人間関係ができている事務所の方が、スムーズに受け入れられる可能性は高いです。
<ココまでのまとめ>
・自分の希望条件によって、チェックすべきポイントが変わる
・どのような働き方や業務を経験できるかをしっかり確認する
会計事務所への転職失敗事例
転職する時期を間違えた
一般企業から会計事務所に転職する際、会計事務所の繁忙期である12月~4月が、一般企業ではキリのよい退職時期にあたるため、この時期に転職を考える方も多いでしょう。
しかし、科目合格はしたものの税理士業務の実務経験はなく、転職して経験を積もうという方は、繁忙期の転職は避けるべきです。先輩や同僚も多忙すぎてじっくり仕事を教える時間がとれず、ご自身も大変な思いをしますが、周囲にとっても負担になります。
即戦力であっても繁忙期のピークは避けるのがベターですが、未経験ではなおさら、時期を選ぶことは重要です。
転職活動が思ったように進まない
会計事務所から別の会計事務所への転職でも、繁忙期が転職活動のネックになります。
小規模の会計事務所では専任の採用担当を置かず、経営者や管理職が兼務していることが多く、業務多忙で選考にも時間がかかることがあります。いざ面接となっても、応募者も繁忙期の残業続きで都合があわず、なかなか面接できない可能性も。
また、多忙すぎて心身ともに疲弊すると、判断に影響する可能性もあります。転職活動も時期を選んで始めることをおすすめします。
入社後にミスマッチがわかった
入社してみたら話が違うというのは転職の失敗例としてはよくあります。一般企業でもあることですが、中小規模の会計事務所では、経営者とのミスマッチは深刻な問題になりかねません。
特に中小規模の会計事務所で働いた経験のない方は、社内の雰囲気や仕事上の習慣など、ギャップを感じることもあるようです。
会計事務所への転職では、仕事内容や条件だけでなく、経営者の人となりや職場の雰囲気などもしっかりチェックしましょう。
<ココまでのまとめ>
・会計事務所と一般企業の違いを理解しておく
・入社後のミスマッチを避けるため、面接でしっかり話し合っておく
まとめ
会計事務所は多様性があり、特に中小規模では事務所ごとの違いがかなり大きいです。
一般企業から転職する方は入社後にギャップを強く感じる可能性もあり、会計事務所の個性を見きわめることも難しいかもしれません。自分ひとりでの転職活動で、最適な事務所を見つけるには大変な労力がかかります。
転職先との交渉や確認を代行するエージェントがいてくれれば、転職の成功率があがる可能性も高くなります。マイナビ税理士では、最適な職場を見つけるために企業との交渉なども含め、転職希望者のサポートを行っておりますので、ぜひ一度ご相談ください。
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転職された方の声
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進路について適切なアドバイスをしてもらえました!自分の進路について明確な答えが出せていなかったものの、どの業種に進んだら良いかなど適切にアドバイスをしてもらえました。どういったキャリアを積んでいけばより市場価値を高められるのか、候補の会社がどう違うのかを具体的に説明していただけました。(30代/税理士)
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求人の提案力と面接のフィードバックが良かった!タイムリーな求人の紹介とフィードバックの提供が良かったです。面接前の情報提供では、自分のアピールしたい強みが、面接先企業のどこに符号しており、今後の展開をどう捉えているかの思考の整理をする際に役立ち、安心して面接を迎えることが出来ました。(30代/税理士)
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