【科目合格者・若手向け】税理士のキャリアには何がある?職場規模での比較とキャリアアップのポイントを解説
税理士資格を取得した後、重要なのが「税理士のキャリア」です。「勤務税理士」「開業税理士」「企業内税理士」がありますが、多くの人が気になるのが「勤務税理士」です。どうしたら市場価値を高められるのでしょうか。今回は科目合格者向けに、税理士のキャリアパスを勤務税理士になった場合を中心に解説します。キャリアアップを実現する方法は必見です。
目次
税理士の主なキャリア3つ
税理士資格取得後、進む道は大きく3つに分かれます。勤務税理士・開業税理士・企業内税理士です。それぞれ、次のような特徴があります。
勤務税理士
個人の税理士事務所や税理士法人に勤務する税理士です。税理士法では「所属税理士」という立ち位置になります。税理士試験合格後のキャリアパスとしてはもっとも一般的な選択肢です。開業組も含め、大半の税理士が経験します。
勤務税理士のメリットは、税理士登録に必要な「通算2年以上の実務経験」を満たせるだけではありません。組織のサポートがある中で、実務で必要とされるスキルを身につけられます。実務をこなすことで、税理士試験などで学んだことをどう活かしたらいいかがわかるのです。組織によっては、それぞれの希望に応じた専門性を身につけることができます。
また、安定した給与が得られること、最近は労働環境に配慮する税理士事務所・税理士法人が増えていることから、以前よりワークライフバランスを整えやすいとも言えます。
開業税理士
自分で事務所を開業して、顧問先を自分で開拓する税理士です。税理士登録者の約65%が開業税理士です(「第7回税理士実態調査報告書(日本税理士会連合会)」より)。
経営者として自由に裁量を持って働けることが大きな魅力です。しかし最初から顧問先があるわけではないので、営業活動や開業準備にお金がかかります。このほか、安定的に顧問業を営めるようになったとしても、税務・会計ソフトや事務所家賃、人件費など、維持コストがかかります。
なお、多くの開業税理士は5~10年程度の勤務経験を積んでから独立します。
企業内税理士
一般企業の経理部門や管理部門に勤務し、税務・会計の専門知識を活かす税理士です。企業の税務に直接かかわるため、ある意味、経営層に直結した業務であると言えます。そのため、経営の面からアドバイスするというメリットがあります。CFO(最高財務責任者)へのキャリアアップの可能性もあります。
また、一般企業は税理士業界以上に労働環境の保全にシビアです。そのため、ワークライフバランスと安定性を重視する方に向いています。
勤務税理士のキャリアを職場規模で比較
勤務税理士を選んだ場合、職場規模によってキャリアパスが大きく変わります。
Big4税理士法人
Big4税理士法人とは、世界の4大会計事務所であるデロイトトーマツ、EY、KPMG、PwCの4社の傘下にある日本の税理士法人を言います。ここでは、国際税務やM&A支援といった高度な案件に携わり、スタッフから段階的にマネージャーやパートナーへ昇進するキャリアパスがあります。
年収は、税理士法人ごとで異なりますが、おおよそスタッフで450~600万円、シニアスタッフで600~800万円、マネージャークラスで800万円~1,000万円以上です。Big4での経験は「Big4出身」として業界内で高く評価され、その後のキャリアチェンジで有利になります。
ただし、繁忙期は残業が続くことがあります。このほか、業務によっては英語などの税務以外のスキルが必要とされます。
大手税理士法人
国内独立系の大手税理士法人では、法人税務から資産税、相続税、事業承継支援まで、幅広い業務経験が可能です。クライアント層も中小企業から上場企業まで多様で、総合的なスキルを磨けます。
年収は未経験者で360万円前後からスタートし、経験を積むことで500~800万円程度が目安です。Big4と比較するとやや低めですが、ワークライフバランスを重視できる事務所が多く、税理士試験の受験勉強と両立しやすいメリットがあります。
中堅~小規模の税理士法人・個人の会計事務所
職員10名以下の小規模事務所では、クライアント企業の経営者と直接関わり、記帳から決算・税務申告まで一連の業務を担当します。顧問先は中小の法人だけでなく、個人事業主も数多くいます。Big4や大手税理士法人とはまた別の、難易度の高い案件もあります。また、将来の独立開業を視野に入れているのならば、税務のスキルだけでなく、個人経営のノウハウを直接学べる貴重な環境だと言えます。
年収は初任給で月額20万円前後(年収350~400万円)からのスタートが一般的です。しかし、管理職や幹部になれば、年収800万円程度まで伸びる可能性があります。ただし、規模が小さいところほど所長の考え方が職場環境を大きく左右します。そのため、面接時に経営方針や人材育成への姿勢をしっかり確認し、相性が合うかどうかを自ら判断することが重要です。
税理士のキャリアアップを実現するポイント
税理士としてキャリアアップするには次の点が重要となります。
特定分野の専門性を深める
特定の専門分野に特化すると「その道のプロフェッショナル」として頼りにされやすくなります。資産税、国際税務、M&Aを含めた事業承継税制、組織再編など「難易度が高く、誰もがすぐには回答できない内容」を専門とすると、人材としての需要が高まります。特定の事案を扱うことで、実務スキルの市場価値も上がります。
税務以外のスキルも磨く
ITスキルや語学力など、税務以外のスキルも、キャリアアップのカギとなります。ITスキルを磨けば、業務効率化や経営改善という点で、顧問先に貢献できます。また、ビジネスレベルの英語力があれば、対応可能な顧問先の幅がぐっと広がります。特に昨今は、国内での外国人の起業や海外企業との交流が増えているため、中小規模の企業でも英語のできる人材のニーズは高まっています。
マネジメント能力を身につける
勤務税理士として昇進を目指す場合、部下の指導や案件管理など、マネジメント能力は必須スキルです。また、将来の独立を視野に入れている場合でも、マネジメント経験は重要となります。スタッフや事案の管理も含めて「経営」だからです。
理想のキャリアパスを実現した転職成功事例
ここで理想のキャリアパスを2例、ご紹介します。
専業主婦から税理士法人の代表へ
税理士試験の受験生であった女性は、30代後半まで専業主婦でした。家の事情により、某大手の税理士法人に就職。その後、コツコツ業務をこなし、かつ勉強熱心で対人スキルが優れているところから、管理職を任されるようになりました。現在、税理士法人のパートナー社員税理士として活躍しています。
Big4から国際税務専門の税理士として独立
Big4に就職した20代税理士は、国際税務の経験を長年経験。その後、結婚・妊娠を機に独立しました。現在、個人で国際税務専門の会計事務所を営んでいます。スタッフ数人と相談し、相互に助け合いながら、相談料1時間当たり数万円の高難易度案件と向き合っています。
税理士のキャリアで悩んだら転職エージェントに相談を
税理士のキャリアパスは多様です。自分に合ったキャリアは適性や人生設計によって異なります。
「どの職場を選ぶべきか」
「市場価値を高めるにはどうしたらよいか」
と悩むなら、転職エージェントに相談するとよいでしょう。
転職エージェントは、あなたのスキルや適性を診断し、最適な求人情報を提供してくれます。業界の最新動向や企業の内部情報も持っているため、相談相手にぴったりです。
マイナビ転職 税理士は、税理士業界専門の転職支援サービスです。科目合格者からベテランまで、多くの税理士のキャリア実現をサポートしています。税理士としてのキャリアパスに悩んだら、ぜひご連絡ください。
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転職された方の声
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進路について適切なアドバイスをしてもらえました!自分の進路について明確な答えが出せていなかったものの、どの業種に進んだら良いかなど適切にアドバイスをしてもらえました。どういったキャリアを積んでいけばより市場価値を高められるのか、候補の会社がどう違うのかを具体的に説明していただけました。(30代/税理士) -
求人の提案力と面接のフィードバックが良かった!タイムリーな求人の紹介とフィードバックの提供が良かったです。面接前の情報提供では、自分のアピールしたい強みが、面接先企業のどこに符号しており、今後の展開をどう捉えているかの思考の整理をする際に役立ち、安心して面接を迎えることが出来ました。(30代/税理士)
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