税務研究会が「ZEIKEN LINKS」をリリース
2018/10/24
税務研究会(東京・千代田区)は中小企業の事業承継問題(後継者不足問題)を解決するための情報プラットフォーム「ZEIKEN LINKS(ゼイケン リンクス)」β版をリリースした。
「ZEIKEN LINKS」は事業承継やM&Aに携わる人への「学びの機会」の提供を目的に掲げていて、事業承継やM&Aに関するプロフェッショナルによる解説動画や解説Q&Aが定期的にアップされる。
背景にあるのは国内企業の経営者の高齢化と、それに伴う後継者不足問題だ。
優良企業を後継者不足の中でも存続するためにM&Aが有効だが、中小企業経営者を主導的にサポートする専門家の税理士や会計士が不足していることが挙げられるという。
この問題を解決するために「ZEIKEN LINKS」は「学びの機会」を提供し、税理士などの専門家や事業会社の担当者を支援していくことを狙う。
さらに、ユーザーが抱えている課題や疑問を自由に投稿することができて、その課題や疑問はサイト上にてシェアされ、各分野のプロフェッショナルが解説するという。
編集部からの一言
日本の高齢化問題は深刻だ。
経済産業省によると、2025年には6割が定年を迎え、後継者不足の問題により廃業する企業が増加して22兆円の国内総生産と650万人の雇用を損失する可能性があるという。
ここでの問題は「黒字を生んでいる優良企業でさえも、後継者がいないという理由で廃業せざるをえない」という点だ。
どんなに利益が出ていても、社会貢献をしている企業でも後を継ぐ経営者がいなければ倒産してしまう。
税理士がこの問題に関わる機会は今後増えていくだろう。
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