「はれのひ」社長、「税理士が仕訳ミスをしていた」
2018/06/27
振り袖の販売・レンタル業の「はれのひ」(横浜市)が売上高を粉飾した決算書類で銀行から融資を受けたとされる事件。
同社元社長の篠崎洋一郎容疑者は債務超過を報告した決算書について銀行から理由を問われた際、「税理士が仕訳ミスをしていた」と虚偽の説明をしていたことがわかった。
また、同社は2015年9月期決算以降、会計事務所を毎年変更していたことも判明し、神奈川県警は篠崎容疑者が粉飾決算の発覚回避のために会計事務所を変えていたとみて財務状態を分析している。
15年9月期決算では4800万円の売上高を架空計上したほか、16年以降は税理士による税務申告もしていなかったという。
さらに他の時期でも粉飾をしていた可能性がもたれている。
同社には経理専門の従業員がいた期間がほぼなく、篠崎容疑者が会計処理を主導していたとみられている。
篠崎容疑者は今月25日にアメリカから帰国したところを逮捕されたが、「アメリカには仕事探しのために行っていた」と述べているという。
編集部からの一言
今年1月8日、成人式当日、同社で晴れ着を購入するなどした新成人が着付け会場に待機していが、一向に同社の社員は現れなかった。
当日に突然の営業を取りやめたことから、横浜市や八王子市で振袖を購入したのに着られない新成人が相次ぐという、前代未聞の事件が起こった。
同社は経理専門の従業員が在籍した期間がほぼないというから驚きだ。
さらに「税理士が仕訳ミスをした」と虚偽の説明までしているのだから、目も当てられないとはまさにこのことだ。
合わせて読みたいオススメ記事