千葉商科大学が会計事務所と人材育成に関する協定を締結
2017/09/14
千葉商科大学は税理士法人髙野総合会計事務所(東京都中央区)と、「人材育成に関する包括協定」を締結した。内容は、髙野総合会計事務所が千葉商科大学の学生を最長1年間、有給インターンとして受け入れるというもの。学生は税理士登録の際に必要な「実務経験期間」にこのインターン期間を組み入れることができるため、資格取得後に短期間で税理士登録が可能になる。
千葉商科大学がこのような内容の協定を結ぶのは初めてのことで、2018年以降に毎年4人を目安にインターンとして派遣する予定という。髙野総合会計事務所は1975年に創業し、2016年5月に銀座から日本橋へ移転。大手監査法人や会計事務所、上場事業会社出身の有資格者などのメンバーが80名以上在籍し、事業の再生、相続、事業承継、国際税務などに対応している。税理士試験受験者が減少傾向にあるなかで、大学と会計事務所がタッグを組むことで、若い世代に新たな環境を提供することが期待される。
編集部からの一言
税理士に登録する際の条件の1つとして、資格取得以外に「2年以上の実務経験」というものがある。この1年のインターン期間が2年の半分として組み入れられることは、税理士を目指す学生にとっては大きな魅力だろう。ちなみに平成29年度(第67回)税理士試験の受験者数は前年比93.6%と、マイナス6.4%の4万1,242人で、じつに7年連続で受験者は減り続けているため、このような若手対策の新たな試みは不可欠だ。
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