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「肥満税」の導入をインドが検討
2017/02/08

インドで「肥満税」と呼ばれる新たな税制導入が検討されている。肥満税検討グループはモディ首相に対して、国民の糖尿病や肥満を減らすために2017年度予算に新たに取り組むことを提唱した。

インドでは現在、ジャンクフードの普及が社会問題になっており、調査結果によると、肥満の問題を抱える国トップ5にランクインしている。実際、インドは世界で3番目に肥満の多い国で、4,100万人が肥満に悩まされているという。検討グループは、砂糖や塩分、飽和脂肪酸の含まれた食品に追加税を課すという内容をモディ首相に提案した。

2016年8月にはインドのケララ州で初めて肥満税が導入され、指定された飲食店のハンバーガーやタコスなどに14.5%の税金が課されている。インドでは近年、急激にライフスタイルが変化したことで生活習慣病が増加し、現在の死因の半数以上が生活習慣病によるもので、2030年には67%に達するという調査結果もある。

編集部からの一言

海外では「肥満税」と似た税制が取られている国がある。ハンガリーでは2011年から「ポテトチップス税」が導入され、イギリスでは2018年から「砂糖税」を開始する予定だ。ただ、デンマークは2011年に「脂肪税」を導入したが、買い控えや雇用の減少などの影響により、1年でこの税制は廃止されている。インドも「肥満税」を導入するだけではなく、長く続けるための調整が不可欠だろう。生活習慣病を減らす道のりは長い。

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