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61億円脱税の疑いーー豚肉輸入の関税をめぐり4人逮捕
2016/06/01

約61億5千万円の関税を免れた疑いで千葉県の畜産物輸入販売会社の経営者を含む4人が逮捕された。豚肉を輸入する際に価格を水増し申告し、1年間で570回にわたる不正輸入と脱税を繰り返していたとみられている。容疑は関税法違反。日本では国内の畜産関係者を守るために、安い豚肉を輸入する際に税金を課す「差額関税制度」が設けられている。容疑者はこの制度を悪用したとみられているが、地検は認否を明らかにしていない。

編集部からの一言

「過少申告をして脱税」ならぬ、「過剰申告をして脱税」をしたとみられる今回のケース。これは輸入豚肉に「差額関税制度」があるがゆえの事件だが、調べてみるとこの制度が創設されたのは1971年と45年も前のこと。豚肉は牛肉に比べ①年間を通じて価格変動が激しく、②海外との生産コスト差が大きいことなどを理由に制度が設けられたようだ。生産者保護と消費者に利益を図るためにつくられた制度が脱税に使われるとは残念だ。

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