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安倍首相が消費税10%増税の再延期を正式表明
2016/06/08

安倍晋三首相は、2017年4月に実施予定だった消費税率10%への引き上げを2019年10月に再延期すると発表した。安倍政権は2015年10月にも10%への増税を予定したが、2014年4月の8%への増税以降、GDP(国内総生産)が2四半期連続でマイナスになったことから、2017年4月への延期を決定。今回の発表によってそれも見送られ、「再延期」が確定した。

消費税を10%に上げることで最大4.8兆円の税収増を見込み、増収分を子育て支援や高齢化に伴う社会保障費などにあてる計画を立てていたとされるが、増税が見送られたことで実現が危ぶまれている。野党は「アベノミクスが失敗したことにほかならない。内閣総辞職をすべし」との論調を強めている。安倍首相は6月1日夕方に会見を開き、消費税増税延期の是非について「参院選を通じて国民の信を問いたい」と述べ、参院選の公示を6月22日、投票を7月10日に行うと発表した。

編集部からの一言

安倍首相は消費税増税の延期条件を「リーマン・ショック級の状況」としていた。先月行われた伊勢志摩サミットでは、「現在はリーマン・ショック前と似た状況にある」と発言して各国の合意を得ようとしたが、各国首脳からは思惑通りの回答を得られなかったと報道されている。この行動に対して「増税を先送りするために結論ありきで事を進めようとしている」という批判の声もある。アベノミクスに対する国民のジャッジやいかに……。

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