KPMG税理士法人

どんな経歴でも意欲がある方にとってチャレンジの場が数多くある

FT(ファイナンス&テクノロジー)パートナー 森様×同アシスタントマネージャー 江嵜様

PROFILEプロフィール

再入社とキャリアチェンジ、転職後のお2人の充実した毎日を語らうFT(ファイナンス&テクノロジー)パートナー 森様×同アシスタントマネージャー 江嵜様

どんな経歴でも意欲がある方にとってチャレンジの場が数多くある

プロフェッショナル集団である税理士法人は、さまざまな経歴を持つ人が所属しています。
約20年ぶりにKPMG税理士法人へ再入社した森様と、税理士試験の科目合格は取得したものの30歳を過ぎて他業種から税務未経験で転職した江嵜様。
これまでのキャリアは全く異なるお2人に、転職を実現するまでと充実した日々を過ごしている現在についてうかがいました。

明確な意思を持ってキャリアを選択

20年ぶりに再入社の森さん、メーカーのSEから転職の江嵜さん

――お2人とも、やや異色な経歴の持ち主でいらっしゃるんですよね。

森さん:大学卒業後は税務の世界でずっと仕事をしていますが、外資系金融機関の税務部などを経て、1年半ほど前にKPMG税理士法人へ20年ぶりに出戻りました(笑)。

江嵜さん:私は総合電機メーカーのシステムエンジニアからの転職です。

――KPMG税理士法人へ入社されるまでのキャリアについて教えてください。

森さん:大学を卒業して1年間は税理士試験の勉強に専念し、その後、国際的なネットワークがある事務所で仕事をしたいと考え、当時のアーサー・アンダーセン 宇野紘一税理士事務所(現在のKPMG税理士法人)へ入所しました。当時は、外資系企業ばかりではなく国内製造業・流通業の法人税、消費税申告、不動産SPCの税務申告、外資系企業の外国人派遣社員や富裕層の個人所得税申告、不動産オーナー系企業の記帳・税務申告など、税務コンプライアンス業務や金融機関に対する税務アドバイザリー業務などあらゆる税務業務に携わりました。その後、米系金融機関2社に約20年以上在籍し、いずれも税務部で業務に従事しました。

外資系金融機関の税務部では、企業内税理士として国内拠点グループ各社(銀行、証券会社、カード会社など)の税務会計や税務申告をメインに、社内で発生する税務に関するあらゆる事案について対応するアドバイザーのような役割を担いました。外資系のため海外の拠点との取引も多く、移転価格に関する論点やグループ間の税務ポリシーの確認など定期的に米国本社やアジア諸国の税務部門の上席者とのやり取りもあり、社内においては、複雑な金融商品を扱う優秀な人たちを相手にアドバイスをすることもあり、高い専門性が必要な職場でもありました。その他、税務当局により定期的に行われるあらゆる税目の税務調査の現場対応も主要な業務の1つであり、これらを多数経験できたことは税理士業務を行う上でも非常に大きな財産となっています。

 

(森さん)

江嵜さん:経済やお金の流れに興味があったので、大学は経済学部を選びました。就職するにあたって、まず考えたのは銀行です。ただ、銀行だと営業職に配属される可能性が高いと聞き、システムを担当すればもっと幅広く金融の世界を見ることができるのではないかと考えました。そこで、金融機関のシステムを構築している事業会社を選び、アプリケーション開発などクライアント企業に寄り添った支援を行う部署を希望しました。地方銀行の営業店の方が使う、顧客管理システム、投資信託の窓口販売支援システムといった情報系のシステムを担当していたのですが、規模が小さいだけに提案から開発・保守まですべて自分で担当できることが楽しかったです。

タイミングを逃さないことが転職のカギになる

森さん、江嵜さん、それぞれの転職のきっかけは?

――転職のきっかけを教えてください。

森さん:初めて転職した時は30歳を迎えるころでしたが、外資系金融機関の税務部門で活躍している当時の諸先輩方の姿を見て 、自分もそのような場所で経験を積みたいと考え修業のような気持ちで決めました。次の米系金融機関に転職した時は、転職先の上司となる税理士事務所時代の先輩からお誘いをいただき、同じ米系金融機関での経験が活かせるチャンスだと思い転職しました。そして今回転職した時は、企業内税理士として約20年従事していくなかで、もう一度税理士としてクライアントに対するアドバイザリー業務にチャレンジしてみたいという気持ちが湧いてきていたため、最後のチャンスだと思い、転職を決意しました。

江嵜さん:入社当時は将来、転職しようなどとは全く思っていませんでした。逆に、この会社に骨を埋めるんだという気持ちがあったくらいです。ただ、実は学生の時に税理士を目指すかどうか迷ったことがありました。その時は、資格取得に向けて勉強している友人や近い資格を持つ家族を見て、私はこのレベルで勉強できるだろうかと考えてしまい止めたんです。それが30歳を目前にして、いまの仕事のままでいいんだろうか、このままで私は後悔しないのかと悩んだ結果、とにかくやってみようと勉強を始めました。

未経験での転職はかなりハードルが高いと考え、最低でも科目合格はしなくてはいけないと思いました。仕事をしながら勉強する時間を作るのは難しいので友人と出掛けることもやめ、週末は専門学校へ通い勉強時間を確保しました、3年ほどかかってしまいましたが、2科目合格した時点で転職を決めました。

森さん、江嵜さん、それぞれの転職のきっかけは?

(江嵜さん)

KPMG税理士法人を選んだ理由とは?

――転職先にKPMG税理士法人を選んだ理由を教えてください。

森さん:金融機関での企業内税理士としての経験を活かし、クライアント側の立場も理解できるアドバイザーとして再チャレンジしてみたいと考えていた時、旧知のパートナーがいるKPMG税理士法人から部門を拡大していくというお話をお聞きしたことがきっかけです。トライしてみたいと考えていた分野で、タイミングよく機会をいただけたことから決断しました。

KPMG税理士法人を選んだ理由とは?
 

江嵜さん:税理士の資格を取得して働くのならば、やはりBIG4へ行きたいという希望がありました。また、社会人歴がある程度ありましたから、それまでより収入を下げたくないという気持ちもありました。

KPMG税理士法人に決めた理由は、面接の時に私がこれまで10年間やってきた分野が生かせそうだと感じたことが一番です。未経験なのですぐ役には立てないだろうと思いましたが、せっかく転職するのですから自分自身の価値を見出しながら、貢献したいという気持ちがありました。面接の場にシステムエンジニア出身の方がいらして、これまでの専門が直接的に役立たなくても、培ってきたものが無駄にはならないと思えたことが決め手になりました。

風通しもよく、受け入れ体制も大変整っている組織

金融機関を担当するFT(ファイナンス&テクノロジー)に所属

――キャリアを積んだなかでの転職で意識したことはありますか。

森さん:狭い業界でもあるためOBのネットワークは強く、現在は同業他社を始め、金融機関、事業会社、会計事務所などさまざまな分野で活躍をしておりその繋がりは大きいです。ですから、今回の転職の際も知己の顔ぶれが多く取り組みやすい部分もありましたが、だからこそ気を遣う点もあります。私自身としては、ほとんど新人の気持ちで転職しました。

江嵜さん:自分のなかでは何となく違う業種への転職は30歳までという思いがありましたから、30歳を過ぎて未経験、しかもBIG4の税理士法人へ飛び込むのは不安でしかなかったです。中途入社のため税務業務については自分から学んでいくスタイルでしたが、教育動画がひととおり用意されているので基本を学ぶことができ、とても助けになりました。未経験なのでスタッフとして入社したのですが、基礎から経験させていただけたのはありがたかったです。逆にシニアなどで入っていたら、潰れていたかもしれません。

――現在の業務内容について教えてください。

森さん:現在はFT(ファイナンス&テクノロジー)という部署に在籍し、銀行、信託銀行、証券会社といった金融機関を担当しています。かつてと大きく変わったことといえば、まず規模が大きくなりました。当時の部門は20~30人くらいでしたが現在は約150人。部門だけで1つの会計事務所くらいの規模になりました。クライアントも外資系企業ばかりでなく、上場企業とのお付き合いがすごく増えていると感じます。

江嵜さん:私も所属部署はFT(ファイナンス&テクノロジー)で、法人のコンプライアンス業務や業務改善活動のツール作成を中心に、法人税や所得税の申告補助業務もやっています。時間がある時には地方銀行のシステムを作っていた経験を生かして、作業を効率化するための仕様を考え仕様書を作成することもあります。未経験でしたが入社してすぐに現場へ送り込まれたので、とにかくまずは見よう見まねでアウトプットを出そうという気持ちで必死でした。

再入社は珍しくない業界、やりたいと思ったことができる自由な環境

――転職を経て、いま感じることは?

森さん:他の業界のことは分かりませんが、この業界で再入社はそれほど珍しいことではありません。前職の時もKPMG税理士法人の方と仕事をする機会があったため、全く知らない会社へ転職するという感じではありませんでしたが、約20年ぶりの再入社でしたので気を遣う部分はありました。社内の職位や年齢に関わらず積極的に声をかけるように心がけたからか、朗らかに受け入れていただけて感謝しています。

再入社は珍しくない業界、やりたいと思ったことができる自由な環境

江嵜さん:未経験で心細いところがあるなかでここまでやってこられたのは、周りの方が支援してくださったことで精神的に安定して仕事をできたことが大きいと思っています。前職は典型的な日本企業でしたので入社から退職まで約10年間、長期的に管理されたなかで教育を受け、メンバーもほぼ変わらないなかで仕事をしてきました。KPMG税理士法人はその反対で、プロジェクトによってメンバーは流動的ですし、自分で自分を管理するスタイルです。自分がやりたいと思ったことができる自由さが、私は仕事がしやすくてとても気に入っています。

 

未経験からでも基本を学ぶことができる環境でキャッチアップ可能

――転職を考えている方へのメッセージをお願いします。

森さん:研修制度を始め、受け入れ体制はたいへん整っている組織です。私のように再入社する職員もいるくらい風通しがよく、人間関係に恵まれた働きやすい環境でもあります。税務の経験者はこれまでの知識を生かして活躍できますし、未経験であっても税務のプロフェッショナルとして意欲がある方にはチャレンジの場が用意されています。

江嵜さん:私自身が未経験で、しかも30代になっての転職でしたから、中途で入社していらっしゃる方に対しては、できるだけサポートするように意識しています。何事も遅すぎることはないので、やりたいと思う方はぜひ一歩踏み出していただきたいです。

未経験からでも基本を学ぶことができる環境でキャッチアップ可能