正解は「準確定申告」です。実務では「じゅんかく」と呼ぶこともあります。

所得税の確定申告は各納税者が行いますが、納税者が確定申告を行わないまま死亡したときは、その年の1月1日から死亡した日までの確定申告を死亡した人の相続人が納税者（被相続人）に代わって行います。この確定申告のことを「準確定申告」と呼びます。

個人が死亡したあとに行う税務手続としては相続税の申告が有名ですが、被相続人が事業を行っていた場合は準確定申告も必要です。相続税の申告期限は被相続人が死亡してから10ヶ月以内、準確定申告の期限は被相続人が死亡してから4ヶ月以内と、準確定申告の期限の方が相続税の申告期限よりもかなり早く到来するので、うっかり申告期限を過ぎることのないよう注意が必要です。