デロイト トーマツ税理士法人

税務を中心に、各分野の専門家が集結したTMCでは、共に企業の経営課題に応えていく仲間を求めています

タックスマネジメントコンサルティング(TMC)部門 パートナー 黒坂様

PROFILEプロフィール

タックスマネジメントコンサルティング(TMC)部門 パートナー黒坂様

税務を中心に、各分野の専門家が集結したTMCでは、共に企業の経営課題に応えていく仲間を求めています

会計事務所や大手税理士法人に勤務した後、デロイト トーマツ税理士法人で国際税務の経験を積んでこられた黒坂様は、2021年11月に発足した「タックスマネジメントコンサルティング部門」のパートナーを務めていらっしゃいます。


部門発足の経緯やサービス内容・目的、メンバーへの想い、そして求める人材像など、タックスマネジメントコンサルティング部門に関わるお話をたっぷりとお聞かせいただきました。

クライアントの新たなニーズに応えるために、新部門「TMC」発足

2021年11月、デロイト トーマツ税理士法人に新部門発足

デロイト トーマツ税理士法人の「タックスマネジメントコンサルティング部門(以下・TMC)」は、2021年11月に発足した新しい部門です。税務の分野では、コンプライアンスの遵守や税制の複雑化、企業価値の向上など、さまざまな課題があり、これらニーズに応えられる人材が求められてきました。


しかし、税務に十分な人的リソースをかけられず、全ての税務課題の解決を自社で対応することは困難である事業会社が多くなっています。また、社内の人的リソースを社内のプロジェクト対応や社内アドバイス業務といった高付加価値業務へシフトするために、決算業務や申告書作成業務といったコンプラアイス対応について業務効率化やアウトソースによる解決を求めています。


そこで、このような事業会社のニーズに応えるべく発足したのが、デロイト トーマツ税理士法人のTMCです。

 
「税務コスト管理及び税務戦略の高度化」と「税務業務の効率化」がサービスの柱

「税務コスト管理及び税務戦略の高度化」と「税務業務の効率化」がサービスの柱

TMCのサービスラインは、「税務コスト管理及び税務戦略の高度化」と「税務業務の効率化」の二つに大別でき、これらのサービスを主軸に企業の経営課題を支えていくことを目的としています。税務コストの管理及び税務戦略の高度化は「税務ガバナンス」とも呼ばれています。


税に関する法令・規則を遵守(税務コンプラアンス)しながら、企業の税コストを最適化(税務プランニング)していく取り組みや体制を指します。各社の適した税務ガバナンス体制を実現するために、必要となる情報の内容や収集方法、管理に必要となる組織体制や権限・役割などを整理しながら、望ましい姿への変革をサポートしていきます。


税務業務の効率化に関しては、決算時の税金計算や申告書作成のプロセスの改善を行いながら必要なデータ入力作業などの標準化や自動化により業務を徹底的に効率化していきます。これにより、経理・税務担当者が決算時の税金計算や申告書作成といった作業中心の業務から社内のプロジェクト対応や社内アドバイス等のより付加価値の高い業務へと時間を割けるよう導いていきます。


また、昨今のペーパレス化の動きは税務の世界にも及んでおり、電子帳簿保存法の改正の影響もあって、多くの事業会社が対応を進めています。TMCでは、電子帳簿保存法の対応を軸にこのようなペーパレス化に関する取り組みもサポートしています。


11月に発足したばかりの新しい部門ではありますが、すでに、多くの新規プロジェクトが動いています。特に税務業務の効率化に関するニーズは近年、非常に高まっており、TMCでは積極的にお引き受けしていく方針です。

多くの仲間が賛同し、TMCのメンバーに加わってくれた

クライアントの新たなニーズに応えるために新設したTMCは、デロイト トーマツ税理士法人の各部門から集まったメンバーで構成されています。


法人税の専門家として、税理士や公認会計士の有資格者を。さらに、税務の業務改善においてシステム面を担う人材として、BPR(Business Process Re-engineering/ビジネスプロセス・リエンジニアリング)の専門家を2名招きました。また、PMO(Project Management Office/プロジェクト・マネジメント・オフィス)の業務経験があるメンバーも参加しています。


いずれのメンバーも、私たちのパートナーの考えに賛同して、TMCに加わってくれたメンバーばかりであり、優秀なメンバーが参加してくれたことを非常に頼もしく感じています。

デロイト トーマツ税理士法人で経験してきたことすべてが、私を成長させてくれた

国際税務に関心を抱き、デロイト トーマツ税理士法人へ。

私自身は、大学を卒業後、地元・大阪の会計事務所や東京の大手税理士法人で経験を積んできました。会計事務所時代は医療法人の記帳代行や税務申告に、大手税理士法人時代は外資系企業による日本企業に対するM&Aに関する業務に従事。家庭の事情で大阪に戻った後、デロイト トーマツ税理士法人に転職しました。


デロイト トーマツ税理士法人に転職したのは、「国際税務を中心に幅広い経験を積みたい」という私の希望が叶う法人だと思ったため。


希望通り、国際税務部門に配属となり、日本企業の海外子会社の組織再編や日本企業の税務デューデリジェンス、日本企業による海外企業のM&Aの税務デューデリジェンスなどに従事しました。海外法人の日本子会社の申告書作成業務なども含めて、幅広い経験を積むことができたと実感しています。

国際税務に関心を抱き、デロイト トーマツ税理士法人へ。

条文を解釈し、クライアントにメリットのある提案を目指す

これまで携わったプロジェクトで特に印象に残っているのは、入社後初めて携わった「海外法人の組織再編」です。ある日本企業が海外企業を買収した直後、海外企業の子会社を精算することになりました。


その清算した海外子会社は海外に孫会社を保有しており、清算時にその孫会社株式を日本企業に残余財産として分配しました。その海外子会社が所在する国の税制では分配時に株式譲渡益への課税がされませんが、日本の外国子会社合算税制が適用されるため、海外で生じる譲渡益に対して日本で課税される可能性が高い状況でした。しかし、当時の条文を詳細に読み解いていくと、「課税が生じない」と解釈することもできました。


その後、その条文解釈を元に国税当局に照会を行いましたが、残念ながら望む回答は得られませんでした。しかし、その日本企業の担当者の方は、望む結果が得られなかったにもかかわらず、そのプロジェクトでの我々の対応に感謝の言葉を送っていただきました。可能な限り課税額が少なくなるよう税務のプロとして力を尽くした経験は、私に多くの成長をもたらしてくれました。


このように、国際税務は課税先の国の税制も考慮して、対応を考えていく必要があります。国際税務に興味を抱き、希望通り国際税務に関するプロジェクトに携わり、国際税務ならではのダイナミックなやりがいを幾度となく感じながら専門性を高めていく。そのような経験を、私はデロイト トーマツ税理士法人で味わってきました。

クライアントのために、TMCに何ができるか。未来への期待に包まれる

デロイト トーマツ税理士法人はまじめで優秀な税理士が非常に多く、税法を大事にする文化が根付いています。複雑な税制が新たに導入された際には、必ずと言っていいほど有志で集まって条文の輪読会をしながら、理解を深め合っています。


また、デロイト トーマツ税理士法人はチャンスに満ちた法人でもあります。私自身もデロイトのシンガポール事務所に2年間半在籍し、東南アジアの日系企業の税務相談や組織再編など、国際税務のコンサルティング業務に携わるチャンスをいただきました。税務コストの管理や税務戦略に関する相談に応じたこともあり、TMCのサービスラインとの親和性を感じています。


デロイト トーマツ税理士法人に転職後、私は常に新たなことに挑戦し、その都度、ハードルを乗り越えることで大きな達成感を得てきました。TMCに集結したメンバーも、私と同じように担当業務を通じて成長と達成感を味わってきたことでしょう。


新たなことを始める際には不安がつきものですが、今の私たちには一切の不安はありません。むしろ、「TMCという新たな組織を発足させたことでクライアントの課題を力強く支援していける」という大きな期待を感じています。

 

ピープルファーストの文化が根付くデロイト トーマツ税理士法人で、共に税務の専門性を磨いていこう

若手税理士一人ひとりが望むキャリアを実現できるよう、サポートしていく

今回、TMCに加わってくれたメンバーには、私たちパートナーがメンバー一人ひとりにTMCのサービスラインや目的を説明しています。しかし、自分たちの考えを押し付けることが、パートナーの役割だとは考えていません。


税理士一人ひとりが将来に対してビジョンを抱き、そのビジョンを実現できるようサポートしていくことこそが、パートナーの責務であると思うのです。


税理士の伝統的な業務である申告書の作成から、移転価格などの国際税務に至るまで、デロイト トーマツ税理士法人には税務に関わる一通りのサービスが揃っています。


税務の知識を学ぶ研修も充実していますし、部署ごとに独自の研修も企画・実施しています。経験と学びの双方において充実した体制があると自信をもって言えます。


上司と部下の距離が近いのも、デロイト トーマツ税理士法人の特徴と言えるでしょう。これは、私自身が他法人から転職してきた税理士に指摘されて気づいたことです。パートナーが直接、アソシエイトに話しかけることもありますし、その逆もあります。若手税理士に気軽に相談してもらえるよう、私たちパートナーも気軽に声をかけるようにしています。

若手税理士一人ひとりが望むキャリアを実現できるよう、サポートしていく

複雑な税制を理解し、高度な専門性を発揮して適切な助言を授ける。AI時代を生き残る税理士に

近年、「AIの台頭により、税理士の業務が淘汰されるのではないか」という声が取り沙汰されるようになりましたが、この意見に対して私たちはこう考えます。


確かに、申告書作成などの業務は自動化される傾向にあるでしょう。デロイト トーマツ税理士法人も、申告業務に関してはDXを駆使して効率化を進めていく方針です。


一方、税務コンサルティングに関しては、どうでしょうか。クライアントとひざを突き合わせて向き合い、その思いを受け止め、経営課題の解決に導いていく。そこには、複雑な税制を理解する「高度な専門性」と、クライアントと向き合う「人と人との関係」、そして、付加価値の高い助言をする「アドバイザリー」の能力が求められます。


これらは、AIが代替できる領域ではなく、高度な専門性を備えた税理士が担う分野であり続けるでしょう。そして、新設のTMCは、まさにAI時代に生き残っていける税理士たちが必要とされる部門なのです。

多様な人材がその人らしく働けるよう、働く環境の充実化にも注力

デロイト トーマツ税理士法人が誇る最大の財産は、当法人に勤務する税理士一人ひとりの存在です。私たちは「ピープルファースト」の考えを持っており、人を大事にする文化が根付いています。当法人で望むキャリアを叶えられるように、そして、ワーク・ライフバランスを充実させ、公私ともに満ち足りた生活を送っていけるように。組織として働く環境づくりにも力を入れています。


多様な働き方を支援していけるよう、ダイバーシティ&インクルージョン(Diversity & Inclusion)の取り組みも推進しています。非日本語が母国語のメンバーも数多く在籍していますし、女性の産休や育休だけでなく、男性の育休取得率も高まっています。


最後に、TMCは新たな仲間を求めています。私たちが求めているのは、自発的に動く姿勢をもった人材です。専門性はもちろん必要ですが、それ以上にコミュニケーション力を重視します。


素直で自分の課題が整理できて、それを克服するために努力を重ねる。そんな姿勢をもった皆さんのことを、私たちは全力で支援していきます。ぜひデロイト トーマツ税理士法人のTMCで、税務の専門性を磨いてください。