採用を成功させている事務所に学べ! 中小会計事務所が採用で勝つための「イロハ」

採用を成功させている事務所に学べ! 中小会計事務所が採用で勝つための「イロハ」
「隣の芝生は青い」という諺があるように、採用活動においても「他社の方法」が何かと気になるもの。特に「採用を成功させている事務所の方法」を参考にしたいと考えている会計事務所様は多いのではないでしょうか。そこで今回は、採用活動を成功させている会計事務所と、失敗してしまいがちな事務所の違いについて特集。成功させている事務所の特徴をご紹介しますので、ぜひ今後の採用活動にお役立てください。
マイナビ税理士に問い合わせる

求職者に選ばれる会計事務所は、どのような選考を行っているのか

「成功」の定義は、採用方針によって異なる

「企業は人なり」という言葉があるように、組織が継続的に発展を遂げていくためには、その組織を構成する人材の力が不可欠です。「従業員は会社の財産である」との考えから「人材」ではなく「人財」という呼び名を用いて、人財開発や人財教育に力を入れている企業も決して少なくありません。

このような企業は採用にも力を入れており、自社の事業計画に則って採用目的を明確にし、「求める人材像」を打ち出しています。そして、採用市場の動向や競合他社の調査など、情報収集を行ったうえで自社の採用課題を浮き彫りにし、採用計画を固めていきます。

当然のことですが、採用目的や採用課題は企業によって異なります。そのため、何をもって「採用に成功したか」を断言することは簡単ではありません。「応募要件にマッチする人材を採用すること=成功」「採用した人材が入社後、長く活躍してくれること=成功」といった考えをお持ちの企業は多いでしょうが、たとえば「コストがかかる」といった採用課題を抱えている企業であれば、「最小限のコストで採用すること=成功」となるでしょう。

採用に成功している会計事務所には「共通点」がある

さらに、採用のプロセスが複雑化していることから、採用活動に及び腰になってしまう採用担当者様もいます。求人票の作成や書類選考、面接のスケジュール調整や面接の実施、さらには内定の通知や勤務条件の交渉など採用活動は多岐にわたります。複数の業務を掛け持ちしている採用担当者様にとって、採用活動が大きな負担になっているケースは決して少なくありません。

多忙を極めるなか、何とか時間と予算を調整して採用活動に臨んでも、望む人材を採用できないかもしれない――。このような不安を抱えている採用担当者様もいらっしゃることでしょう。

では、税理士の働き方に対する考えが変化・多様化している今の時代において、採用活動を成功させている会計事務所や税理士法人はあるのでしょうか。

その答えはもちろん「Yes」です。

次の項では、採用を成功させている会計事務所の特徴についてご説明します。

採用活動を成功させている会計事務所に共通している「特徴」とは

いずれにしても、人材を採用できなければ、それは「採用に失敗したこと」になってしまいます。実際、せっかく入念に準備をして採用活動に臨んだのに、「人が集まらない」「面接の段階で断られてしまった」など、採用課題を抱えている企業はたくさんあります。

特に中堅・中小規模の会計事務所や税理士法人の場合、採用担当者が他の業務に携わりながら採用業務を行うところも少なくありません。また、人事業務に慣れていない採用担当者もいらっしゃいます。そのような方は、「採用を成功に導くためのノウハウを知りたい」と切に願っていることでしょう。

では、採用を成功させている会計事務所と採用が失敗してしまう会計事務所には、どのような違いがあるのでしょうか。実は、採用に成功している会計事務所には「共通した特徴」があります。

中堅・中小会計事務所が採用で勝つための「イロハ」

求人票を丁寧に記載している

求人票は、求職者が転職活動の初期段階で情報収集を行うために見るもの。さまざまな会計事務所の求人票を比較して、望む働き方やキャリアが実現できる事務所を見つけ出していきます。

そのため、求職者にとってわかりづらい内容であったり、求める情報が記載されていないと、求人票の段階ではじかれてしまう危険性があります。

たとえば、会計事務所によっては、業務内容を箇条書き数行程度で終わらせ、「詳細は面接でお話しします」とまとめるところもあります。これでは、求職者はその事務所で働く自分自身をイメージしづらいでしょう。業務内容を詳細に記載した求人が他にあったら、そちらを選んでしまうかもしれません。

求職者目線で必要な情報を丁寧に記載した求人票であれば、求職者の目に留まりやすく、選んでもらえる可能性が高まります。業務内容だけでなく、福利厚生や残業時間なども詳細に記せば、求職者は安心感をもって応募することができるでしょう。

面接で自社の魅力をしっかり伝えている

採用を成功させている中堅・中小会計事務所は、面接時の対応にも細心の注意を払っています。

求人票を見た求職者から応募があり、書類選考を経ていよいよ面接となったとき、求職者に質問するばかりで、自社の魅力を伝えていない会計事務所は意外と多いものです。このような会計事務所の採用担当者様にお話を聞いてみると、「他の事務所とそれほど違いはいから」と謙遜されます。しかし、採用活動において遠慮や謙遜は必要ありません。求職者に向けて、堂々と自社の魅力についてアピールすることが大切です。

どのようなクライアントが多いのか。どのような理念に基づいて事務所を経営しているのか。どのようなスタッフが働いているのか。面接で自社の魅力を明確に伝えていることもまた、採用を成功させている事務所に共通した特徴なのです。

事務所の情報をすべて開示できる

もう一つ、採用を成功させている会計事務所の特徴として、「事務所の情報をすべて開示できる」という点があります。これは、前述の「求人票に記載する内容」や「面接時の対応」にもつながってくることです。

求職者から質問を受けたとき、「その質問はお答えできません」と返したら、求職者はどのように感じるでしょうか。求職者はその事務所に対して不信感を抱いてしまうかもしれません。逆に、どの質問に対しても正直に返答し、あらゆる情報を開示すれば、求職者は「誠実な対応をしてもらった」と好印象を抱くことでしょう。

たとえば、「キャリアパスについて教えてください」といった質問を受けた場合。「うちは小さな事務所だし、特にキャリアパスは用意していないからな」と口を濁してしまうよりも、「キャリアパスはありませんが、スタッフ一人ひとりと定期的に面談して、本人が望むキャリアをかなえられるようサポートしています」といった具合に正直に話すことが大切です。事務所の情報を正直に開示することで、求職者は入社後のイメージを明確に抱き、「入社したい」という意志決定ができるのです。

特に近年は、「一つの事務所で長く働きたい」という考えを持った求職者が増えています。キャリアや働き方も含めて、あらゆる情報を正直に開示するようにしましょう。

採用に失敗してしまう会計事務所に共通した特徴

求職者のニーズを把握せず採用活動を行っている

次に、採用に失敗してしまう会計事務所の特徴についてもご紹介します。
第一に、「求職者のニーズを把握しないまま、採用活動を行っている」という特徴があります。たとえば、「ここ3年ほど採用していなかったが、前と同じ方法でいいよね」といった考えを持っている事務所様。3年前の方法が、今の採用に通用するとは限りません。なぜならば、3年も経てば求職者の考えにも変化が生まれ、これまでとは違った視点で転職活動を行っている可能性が高いからです。

そのため、「一昔前は通用していた」という考えを捨てて、「求職者はどんなニーズを持っているのだろう」と、求職者を知ろうとする姿勢が大切です。特に新型コロナウィルスの流行前後で「働き方」に対する考えが大きく変わっています。採用活動でも、このような「変化」に対応できるか否かが、成功と失敗を分ける一つの境界線となります。

採用市場の動向を知らずに採用活動を行っている

求職者のニーズだけでなく、採用市場の動向を知ることも大切です。たとえ一人ひとりの求職者と丁寧に向き合っても、「採用市場の動向を知らないまま採用活動を行ってしまったために、採用がうまくいかなかった」という例がたくさんあります。

たとえば年収。競合他社も含めて、税理士の採用市場における「相場」を知らず、あまりにも低い年収を提示してしまったら? 求職者がより高い年収を提示してくれた他の事務所を選ぶことは、想像に難くありません。

採用市場の動きを知ったうえで、「求職者に選んでもらうには」といった視点で条件を交渉していけば、入社の確率は一気に高くなることでしょう。

会計事務所の採用を成功に導くのが、マイナビ税理士のミッション

マイナビ税理士があらゆる採用課題を受け止め、成功に導く

冒頭でご説明したとおり、採用活動には「採用目的の明確化」や「採用市場や競合他社の調査」「採用計画の立案」など、やるべきことがたくさんあります。もちろん、これらは準備段階に行うことで、採用が始まったら求人票の作成や書類選考、面接の実施などを立て続けに行わなければならず、採用担当者は激務に追われることとなります。

このような採用担当者に寄り添いながら、採用を成功に導くのがマイナビ税理士のミッションです。マイナビ税理士は、税理士や科目合格者に特化した人材紹介サービスで、企業担当者様がさまざまな会計事務所や税理士法人の「採用に関する課題」を受け止め、望む採用ができるまで丁寧にフォローしています。

「そもそも、応募が来ない」と悩んでいらした事務所様の採用を成功に導いた事例をご紹介しましょう。この採用担当者様には、「求める人材像を定めることの重要性をお伝えし、ターゲットを明確にしたうえで、そのターゲットが欲しい情報を求人票に記載するようにしましょう」とお伝えしました。そして記載する文言について一つひとつ見直していったところ、ターゲットにマッチした求職者から応募が来るようになったのです。

中には、「BIG4系税理士法人と自社を比較された結果、最後の最後に断られてしまう」といったお悩みを抱えている採用担当者様もいらっしゃいます。このような採用担当者様に対して、マイナビ税理士では「BIG4系税理士法人にはない強みをアピールしていきましょう」とお伝えし、改めてその事務所の強みや特徴を整理していきます。

「税理士試験に合格するまで、残業は一切ありません」「最短のプロセスで税務に携わることができます」など、その事務所ならではの特徴を求職者に伝えたところ、内定の承諾をもらえたという事例は数多くあります。

より良い人材を効率よく採用したい会計事務所様へ

このように、マイナビ税理士では、会計事務所のブランディングをお客様と一緒に行い、競合他社にない魅力を引き出していきます。これは、私たちマイナビ税理士が「税理士」に特化した転職エージェントとして豊富な紹介実績があるからこそ実現できるサービスです。あらゆる会計事務所とお取引があるので、差別化が難しい会計事務所であっても特徴を明確にすることができます。

そして、忙しい採用担当者様に代わってターゲットにマッチした候補者を選定し、その事務所ならではの魅力を伝えていきます。求職者に響く表現で事務所の魅力をお伝えできるのは、さまざまな求職者と向き合ってきた実績があるからこそといえるでしょう。

マイナビ税理士が採用に悩んでいる事務所様と候補者を繋ぐことで、良い意味で効率的に求める人材と出会うことができます。もちろん、これからもマイナビ税理士は、良いご縁を繋いでいけるよう全力で採用担当者様をサポートしていきます。採用活動にお困りの時こそ、お気軽にご相談いただけますと幸いです。

マイナビ税理士に問い合わせる

税理士業界専門転職エージェント

担当キャリアアドバイザーが
相談~内定後までご支援いたします。