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税理士という職業に「向き、不向き」はあるのか?
2017/11/24
コラム
税理士という職業に「向き、不向き」はあるのか?

「税理士になりたい!」と思い立ち、遊ぶ時間、寝る時間を惜しんで勉強を続け、念願の合格! ……ところが、夢の税理士になってみたものの、仕事が自分の適性と合っていないため、日々のストレスで毎日が楽しくない――こんなことになってしまったら、悔やんでも悔やみきれませんね。
そこで今回は、職業としての税理士の適性について解説します。

コツコツと決まったことをやれるか

超難関国家資格の税理士。
クライアントからは「先生」と呼ばれ、決算や経理を颯爽とこなす――多くの市井の人達が思い描く税理士の姿だと思いますが、実際に税理士の仕事をしてみると、ドラマや映画のようにはかっこよくいかないことを実感するものですよね。
税理士になるための試験勉強は地道で忍耐を強いられるものですが、試験に合格した後の税理士の仕事も非常に地味で、忍耐が必要な面があるものです。
税に関する最新知識を常にチェックし、日々、企業の経理の数字と向き合い、期限までに決算書をつくるなど、税理士の仕事はコツコツとした業務の積み重ねともいえます。
ここでまず1つ、数字が苦手という人は向かないでしょう。

さらに、決算書を作成するにしても「一桁間違ってました」というミスがあっては誰もが困ってしまいます。細かい仕事をしたうえで「正確性」も求められるのが税理士です。おおざっぱでいい加減な性格の人もあまり向いていないかもしれません。

また、まったく違う面から考えると、税理士にはコミュニケーション能力も求められる一面があります。なぜなら、税務の仕事はチームワークでやることが多いですし、中小の会計事務所に就職した場合は、職員と密なコミュニケーションが求められるからです。
もちろん、これらの能力がないと税理士を続けられないということはありませんが、必要最低限の能力を維持する必要はありますし、高いほうがスムーズに業務を進められる可能性が高くなるでしょう。

<ココまでのまとめ>
・日々、コツコツと数字と向き合うので、それが苦手という人は向いていないかも。
・チームで仕事をする機会が多いので、コミュニケーション能力も必要。

企業への興味

税理士としてもっていたほうがよい能力は、ほかにもたくさんあります。
たとえば、企業の経営に興味があること。税理士の仕事のメイン業務の1つは、企業の決算業務を担当することです。それなのに企業の経営にまったく興味がないとなると、日々の仕事が興味のないことで埋めつくされてしまう可能性があります。
また、税理士はコンサルタントとして経営面へのアドバイスが求められることがあります。
M&AやIPO、設備投資など、経営者が「税務のプロフェッショナル」に相談したい場面は多々あるものです。そのときに最新情報をよく知っていて、経営者に的確なアドバイスができる税理士と、世の中に興味がなく、ただ仕事として数字の管理をすればいいと考えている税理士、どちらが信頼を得られるかは明らかですよね。

これは裏を返していえば、自分が経営者に信頼される税理士になるか、信頼されない税理士になるかを選ぶことができるということです。
企業の経営に興味をもち、日々勉強していれば、「ぜひ相談したい」と経営者からの信頼を集め、それが仕事に対するやりがいにつながることでしょう。信頼は信頼を生むため、このような税理士には、他社からの相談件数も増えていきます。
この状態になれば、ますます仕事が楽しくなり、税理士として働くことが楽しくなるのではないでしょうか。

<ココまでのまとめ>
・企業の経営に興味をもつことも大切な要素。
・税理士の主な仕事の1つは企業の経理、決算に関わること。

倫理観、正義感も必要

最後にもう1つ、税理士には倫理観、正義感が強く求められます。企業には、コーポレートガバナンスやコンプライアンスが求められますが、士業も同様です。しかも、そのための監査やチェックの部署を設けている大企業と違って、自らの業務の適正さを自分自身で管理し、その姿勢を他者に対しても明らかにしておくことが求められます。
最近のニュースを見ても、税理士の脱税事件などが後を絶ちません。今年9月には、大阪国税局OBに現金を渡したとして元税理士が贈賄罪に問われていて、上告をしたところ棄却されたというニュースがありました。元税理士に下された判決は、懲役6年、罰金7,000万円の実刑です。

税理士は「税務のプロフェッショナル」としての誇りをもって仕事をしなければなりません。気づかないうちに巻きこまれることも避けなければなりません。平素からの信頼、信用の構築も重要です。いまの時代、その信条としているところや倫理観についても、発信することがクライアントに安心感を与えます。

逆に、倫理的な観念を特にもっていないという姿勢でいると、自発的に悪事を行う気がなくても、クライアントから賄賂を与えられて、脱税の協力を促される可能性もあります。そういう話をもちかけられないことも大事です。万が一もちかけられても、毅然とした態度で「NO」と言うことができますか? 「NO」と言える自信のある人だけが税理士になるべきです。 少しの油断で悪事に手を染めると、あなたの信用、クライアントの信用、あなたの家族の信用がすべて失墜します。
これはけっして大げさな話ではありません。ニュースを見てみると、「なぜ苦労して税理士になったのに……」と思う事件がたくさん起きているのです。税理士の卵のみなさんは、税理士になる前に、いま一度、「正義感」「倫理観」について再考してみてください。

<ココまでのまとめ>
・税理士には強い「正義感」「倫理観」が求められる。
・税理士の仕事は、信用と信頼の上に成り立っており、悪事に加わることは、その信用と信頼を失墜させてしまう。

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