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「地方ブーム」の現在――税理士が地方で働くということ
2017/8/25
コラム
「地方ブーム」の現在――税理士が地方で働くということ

「地方創生」「移住」「Iターン/Uターン」という言葉を最近よく聞きます。
「地方ブーム」ともいえる現在ですが、じつは地方や移住は税理士にとっても無関係ではない話なのです。
都会で働いている人にとっては「?」かもしれませんが、その理由について本編で詳しく説明していきます。
税理士と地方の関係とは――?

税理士が地方に足りない

モノもお金も人も、何でも「都会」に集まっている現在。税理士も例外ではありません。
日本税理士会連合会のデータによると、今年5月末時点での税理士登録者数は76,314人で、そのうち、22,333人が東京都で登録しています。
その割合はじつに約30%。税理士の約3人に1人が東京で仕事をしているというわけです。
内訳の詳細を示すと、次のとおりです(日本税理士会連合会HPより)。

税理士登録者数(平成29年5月末日現在)
東京  22,333
東京地方 4,817
千葉県  2,485
関東信越 7,289
近畿  14,554
北海道  1,844
東北  2,482
名古屋  4,534
東海  4,314
北陸  1,400
中国  3,060
四国  1,568
九州北部 3,150
南九州  2,086
沖縄  398
計  76,314

近年、東京を中心に都会で働く税理士は増加傾向にありますが、その半面、北海道、宮城、秋田、山形、福島、栃木、新潟、和歌山、鳥取、島根、岡山、山口、高知などの地方で働く税理士は減少傾向にあります。
しかし、「都心にだけ税理士の仕事があって、地域には仕事がない」というわけではありません。
地方にも優良企業が多数あり、愛知にはトヨタグループ、北海道にはニトリなど、日本を代表する企業が地方に拠点を構えています。
それにもかかわらず、東京に税理士が集中してしまっているこの現状。わざわざライバルが密集状態のところに来て、「仕事が取れない」と悩んでいる税理士もたくさんいるのではないでしょうか?

<ココまでのまとめ>
・東京に約3割の税理士が集中している。
・地方にも優良企業が多数ある。ライバルが多い東京で苦しんでいる税理士も。

デジタル戦略は向かない?

東京に税理士が集中しているから、地方にいけば顧客をたくさんつかめる――
上記データを見ると、「地方なら営業は簡単」と思う人もいるかもしれませんが、実際はそうではないようです。
というのも、都会で実施していた戦略を地方にそのまま持ち込んでも成功しないケースが多々あるからです。
たとえば、Webを使った戦略。今、Webの世界はSEO対策が盛んで、検索されやすいキーワードを盛り込み、そこから自社HPへ誘導するという方法を多くの税理士事務所がとっています。
でも、これを地方で実践しても、すぐに顧客はつきません。

その理由は、地方で重視されるのは「オンライン」よりも「オフライン」だからです。
つまり、顔と顔を合わせたコミュニケーションが重視され、絆が深まったら仕事を依頼されるというケースが多いのです。
どんなにかっこいいホームページをつくっても、実際に会って、信頼を得られなければ仕事にはならないでしょう。「損して得取れ」ではありませんが、まずは相手の話をよく聞き、そこから仕事につなげるという順番です。

都会から地方に移住したある税理士は、デジタルでは顧客がつかないと気づき、徹底して「街の人の話し相手になる」ことからはじめたそうです。
無料相談で事務所を開放し、来る日も来る日も、おじいちゃん、おばあちゃんの話を聞きました。数カ月たって信頼が得られるようになってからは仕事がどんどん舞い込むようになったそうです。
都会と地方にはこんなにも大きな違いがあるものなんですね。地方で税理士として活躍するためには、その違いを知り、対策をたて、実戦するという、戦略的な頭脳が都会よりも求められるのかもしれません。

<ココまでのまとめ>
・ライバル税理士の少ない地方に移住すれば成功するとは限らない。
・地方には地方の戦略があることを知り、対策をたてることが肝心。

地方で働くメリット

その土地に合ったスタイルに柔軟に変えることができれば、地方で税理士の仕事をすることは十分に可能です。
「人見知りなのでスマホやPCじゃないとコミュニケーションがとれない」という人は難しいかもしれませんが、「何としても地方でやっていきたい!」という熱い思いがあれば、オフラインのコミュニケーションも苦にはならないのではないでしょうか。
地方に移住して仕事をしている税理士は、「地方ならではのたくさんのメリットがある」といいます。いくつかピックアップしてみましょう。

①固定費が安い
家賃が都会よりも安いので、これだけで事務所と住宅の毎月の固定費の軽減につながります。
さらに、野菜などの食材も安く売っていることがあるので、食費もコストカットが期待できます。
都会のように多く稼いで多く使うスタイルに疲弊している方にとっては、魅力的な暮らしを実現できる環境かもしれません。

②ストレス発散がしやすい
都会に住んでいると、まわりはコンクリートのビルだらけで、自然はなかなか身近にないものですよね。そうなると、人間関係がピリピリしやすくなり、ストレスがたまる原因にもなります。
でも、地方は自然が豊かなので、職場からの帰りに歩くだけで、緑に癒されることができるそうです。
都会の税理士生活に疲れてしまった方は、一度、「地方で税理士として働く」というスタイルを考えてみてもよいかもしれませんね!

<ココまでのまとめ>
・地方で税理士として働くメリットの1つは、固定費が安いこと。
・自然が豊かなので、ストレスを発散しやすい環境であることも魅力。

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